月別アーカイブ: 2008年7月

「憲法 9 条をまもる 平和共同かながわ」総会と基地問題意見交換会の成功を喜ぶ

中西 治

私も参加する「憲法 9 条をまもる  平和共同かながわ」の第 2 回総会と「米軍再編と神奈川の平和運動」についての意見交換会が昨日 (2008 年 7 月 21 日) 、横浜で開かれました。これには多数の人々が参加し、熱心な討論が展開されました。大成功でした。私も多くのことを学びました。

総会については追って事務局から正式に報告されますので、ここでは意見交換会についての感想を述べます。

神奈川県大和市議会議員大波修二さんの映像を交えての報告は簡潔かつ説得的でした。かつて沖縄を二度訪問し、北から南まで自動車で訪ね、大きな沖縄の中に小さな基地があるのではなく、大きな基地の間に小さな沖縄があると感じました。嘉手納飛行場での米軍機の荒っぽい離着陸を見、爆音を聞いて、これはひどいと思いました。厚木基地でも同じようです。

厚木基地には横須賀に入った米国の航空母艦の艦載機だけではなく、岩国の海兵隊機、韓国の空軍機なども飛来し、航空母艦に無事に離着艦できるような訓練をうけ、すさまじい騒音をまき散らしています。米軍機の使用の合間に日本の自衛隊機も訓練しています。

大和市の測定によると、厚木基地の滑走路北約 1 キロメートルの住宅地における 70 デシベル以上、5 秒以上の継続音は今年 5 月に 2227 回起こっています。最高音は 117 デシベルとのことです。環境基本法にもとづく騒音についての基準値は住宅地で昼間 55 デシベル以下、夜間 45 デシベル以下です。厚木基地周辺の住宅地の最高騒音は基準の 2 倍を超えています。

航空騒音については、デシベルを元に時間帯などを考慮して再計算した WECPNL が使われています。大波さんはこの値 75 を爆音被害値とし、厚木基地では面積約 100 平方キロメートル、8 自治体、人口 70 万人、5 年前より 10 万世帯増え、現在、24 万世帯が精神と肉体に被害をうけていると指摘しています。嘉手納爆音訴訟の判決では、受忍限度対象地域が WECPNL85 以上に引き上げられ、原告 1600 人余りの賠償が退けられました。

爆音問題は厚木だけではなく、嘉手納、普天間、小松、横田、岩国にもあることがよく分かりました。基地問題は沖縄だけではなく、神奈川にもあるのです。

私は 1987 年以来、4 次にわたって訴訟を起こし、闘っている厚木基地爆音防止規制同盟の皆さんに心から敬意を表します。大波さんはこの同盟の書記長です。今年の 5 月 12 日に横浜地方裁判所で始まった第 4 次原告団は 2458 世帯、7054 人です。

米国の原子力航空母艦ジョージ・ワシントンが横須賀に配備されれば、厚木基地の爆音はいっそう激しくなるでしょう。大波さんは原子力空母の母港化に反対し神奈川の基地撤去をめざす県央共闘会議の代表も務めています。

基地問題を抜本的に解決するために、日米安全保障条約を再検討すべき時期がきていると思います。

日本社会の現状をどのように見るのか

中西 治

ジャパン・アズ・ナンバーワン (Japan as No.1=日本は世界一) とは、かつて流行った言葉である。世界の各地を回って、久しぶりに横浜や東京のビル街・繁華街に立つと、日本は世界一だと感ずることがある。

外観の華やかさのなかで、一部の人が大儲けをし、多くの人が低い賃金と厳しい労働条件のもとで働き、苦しい生活をしている。

医療と介護は、真面目な多くの医師や看護士・介護士の報われない献身的な努力によって支えられているが、その状況はこの数年間に急速に悪くなっている。ごく最近まで入院が難しかった名のある大病院の病室に空きが目立つ。医療関係者の異動も激しいが、患者も長く同じ病院で治療をうけられなくなっている。

話題の後期高齢者医療保険料額決定通知書を受け取った。私の2008年度保険料は50万円。上限の50万円を超過している分は免除されている。3月までの私学共済短期掛金は月額1万9012円。75歳になった途端に、強制的に新しい制度に移行させられ、保険料は社会保険庁の老齢基礎年金から天引きされる。年金生活者にとっては大変な減額となる。

親が子を殺し、子が親を殺し、人が無差別に人を殺している。中学生がバスジャックをし、教育者が教育者の採用と昇進を縁故と金で動かしている。日本社会は狂っている。

このような日本社会の状況に、日本の有権者は昨年の参議院議員選挙で「ノー」と言った。自民・公明の与党と政府は有権者のこの声を衆議院での多数によって圧殺した。有権者の怒りは高まっている。いま総選挙をすれば、与党は間違いなく敗北する。だから、衆議院の解散・総選挙はできない。

2008年7月19日の『朝日新聞』朝刊で聖路加国際病院理事長の日野原重明さんは「自衛隊の維持費や駐留米軍への思いやり予算など軍事にかかる費用の一部を老人医療費に回してはいかがでしょうか。平和憲法を守るためにも、よいアイデアだと思います。」と書いている。私は日野原さんのこの提案に賛成である。

私は次の総選挙を「憲法9条をまもる内閣をつくる」選挙にしたいと願っている。自衛隊の行動が違憲だという判決が出ても、それは傍論だろうといって鼻であしらい、冷笑し、無視するような人物を日本国の内閣総理大臣や大臣・政府高官にしてはならない。

日本社会を狂わせているのは、金第一主義であり、理想の欠如である。

「地球宇宙平和研究所 中国東北・朝鮮訪問団」の募集

事務局

中国東北・朝鮮訪問の詳細が添付資料のように決まりましたので、お知らせいたします。瀋陽滞在中の日程は参加者の希望によって決める予定です。

本研究所の理事でもある神保さんが旅行社の担当であり、下記のようなメールが来ていますが、希望者はまず研究所事務局の岩木までご連絡いただき、その後旅行社への手続きをしてください。研究所への参加希望の締め切りは7月31日(木)といたします。

なお旅行代金のほかに、土産代・チップ代・企画料等として、一人1万円を研究所まで振り込んでいただきたいと思います。なにとぞよろしくお願いいたします。

一人でも多くの方に参加いただきたいと思いますので、ご友人等をお誘いいただいても結構です。よろしくお願いいたします。

研究会のご案内

事務局

下記のとおり、合同研究会を開催いたします。場所はいつもの横浜駅西口のかながわ県民センターと異なりますのでご注意ください。多くの方のご参加をお待ちいたしております。

日時:7月20日(日)午後1時から3時半
場所:青葉区区民活動支援センター 会議室1(18名対応)
(東急田園都市線 田奈駅下車 駅を出てすぐ左側 電話 045-989-5265)
報告者(敬称略)・テーマ(仮題):

植木竜司「ネパール制憲議会選挙の結果と対外関係」
岩木秀樹「もうひとつの道はあるか-新しい共同(コモン)を求めて-」
高橋勝幸「冷戦初期タイの平和運動」
渡辺 宏「『東亜協同体』と『東アジア共同体』の間」
汪 鴻祥「日中『戦略的互恵関係』の構築-胡錦涛訪日を中心として」

資料代:会員  無料
非会員 500円

9月の訪中と8月の訪朝について

中西 治

7月=文月、いよいよ本格的な夏です。いかがお過ごしでしょうか、お伺い申し上げます。

地球宇宙平和研究所では当初、今年度は9月に中国訪問、それに続いて、朝鮮訪問を予定していましたが、諸般の事情により、朝鮮訪問を8月、中国訪問を9月に実施することにしました。いずれの旅行も、研究所員でない方々の参加を歓迎します。

朝鮮訪問については、8月13日(水)ー16日(土)の3泊4日とし、成田発、瀋陽経由で、平壌に入る計画で朝鮮側と折衝しています。朝鮮旅行の日程と費用が決まり次第、メールでお知らせします。

中国旅行については、すでに案内を差し上げています。私も参加します。締め切り日が迫ってきましたので、できるだけ早く岩木事務局長に連絡をお願いします。