月別アーカイブ: 2007年6月

訪朝のお知らせ

事務局

遅くなりましたが、8月7日から12日までの訪朝の見積書 (IGCP朝鮮瀋陽経由.xls ) が出来上がりましたので、ご覧ください。

瀋陽経由、10名ツイン利用で251,350円となっております。繁忙期のため割高
になっておりご了承ください。なお参加者のご要望により、訪問場所や学術交流先を決定する予定です。また旅行代金の他に、土産・チップ・企画料として、研究所に1万円を振り込んでいただきます。

急で申し訳ありませんが、参加を希望される方は事務局岩木に、7月7日までにお知らせください。

ニューズレター No.13 特集「文化学術交流」

事務局

ニューズレター No.14 を発行しました。PDFファイルでご覧いただけます。

巻頭言
・「東アジア共同体」論議と日本の「戦後」(渡辺 宏)

特集 文化学術交流
・中国との交流拡大を目指して (汪 鴻祥)
・第二回キューバ学術文化交流について (浪木 明)
・中華人民共和国遼寧省阜新市人民政府代表団の歓迎宴 (植木 竜司)

第6回総会報告
・総会記念講演「日米関係と戦争の記憶」(油井 大三郎)
・2006年度事業報告
・2006年度収支報告
・2007年度事業計画
・2007年度収支予算
・第4期役員

書評
・栗原優『現代世界の戦争と平和』ミネルヴァ書房、2007.6 (木村 英亮)
・会員紹介 (片山 博文)
・理事会報告
・地球宇宙平和研究所所報について
・事務局からのお知らせ

合同研究会のお知らせ

事務局

合同研究会を7月8日(日)かながわ県民センター711号室において午後5時から行います。
報告者(敬称略)と報告テーマ(仮題)は下記の通りです。
多くの皆様のご参加をお待ちいたします。なお理事会は午後3時から同室で行います。

地球宇宙平和研究所 合同研究会

●日時:2007年7月8日(日)午後5時から
●場所:かながわ県民センター711号室 (JR横浜駅西口徒歩5分)
http://www.kvsc.pref.kanagawa.jp/

●報告者(敬称略)と報告テーマ(仮題)
中西 治   「日朝関係の展開」
木村英亮  「ロシア革命、キューバ革命 平和と社会主義」
汪 鴻祥   「中国外交とアジア平和」
玉井秀樹  「平和構築支援:これまでの取り組みと現状」
岩木秀樹  「最近の国際関係学の研究動向」

●資料代500円

栗原優『現代世界の戦争と平和』について

中西 治

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私たちの研究所の仲間である栗原優さんが新著『現代世界の戦争と平和』(ミネルヴァ書房、2007年6月20日)を上梓されました。この本は栗原さんのこれまでの膨大なドイツ現代史にかんする研究を簡潔に集大成し、かつ、戦争と平和についての新たな分野を開拓した、読みやすく、分かりやすい力作です。そこで今日はこの本を紹介します。

栗原さんのこの本は1945年の第二次大戦の終結後60年以上にわたって続いてきた日本の平和とは何だったのだろうかという問題から出発しています。このことについては二つの立場があります。一つは平和憲法の存在を重視する立場であり、もう一つはアメリカが守ってくれたからだという立場です。栗原さんは前者の立場に立ち、後者の考えを論破するために本書は書かれています。

栗原さんはまず第二次大戦後の世界の戦争と平和の実態を分析し、欧米の先進諸国がことごとく平和であったのに対して、世界の後進地域では戦争につぐ戦争であったという事実を明らかにします。そして、この第二次大戦後の「先進国の平和」のもとを辿り、1871年に行き着きます。

この年の1月28日にプロイセンがフランスを破ってパリを占領し、同じ日にヴィルヘルム1世がヴェルサイユ宮殿鏡の間で戴冠式を挙行し、ドイツ帝国が発足しました。欧米先進国の世界がほぼ完成し、本格的な植民地獲得競争が始まりました。「帝国主義時代の開幕」です。

一般にはこのときから帝国主義戦争の時代が始まり、その延長線上に20世紀の第一次世界大戦と第二次世界大戦があるとされています。栗原さんはそのようには考えません。栗原さんはこのときから「先進国の平和」の時代が始まったと主張しています。

栗原さんは、この「先進国の平和」は二度の世界戦争で中断されつつも、これを貫いて第二次世界大戦後の世界に連続していると考えるのです。なぜか。それは1871年以降、先進国間では戦争が起こる原因が消滅しつつあるからです。そこで疑問が生じます。それでは二度の世界大戦はなぜ起こり、どのような性格の戦争であったのでしょうか。

栗原さんは二つの世界大戦をドイツが意図的に引き起こしたとする通説は誤っていると主張し、二つの戦争はともにドイツが後進地域に対する「安全な戦争」として開始したが、それが計画通りに行かなくて、世界大戦に発展してしまったのであると説明しています。ついでながら、栗原さんが「管理された世界戦争」と名付けているベトナム戦争はアメリカが対象をベトナムに限定することに成功した戦争であるということになります。

そこで栗原さんは戦後日本の平和が維持されたのはなぜかという本書の出発点にもどります。栗原さんは戦後の先進世界はもはや常に食うか食われるかのホッブス的な世界ではないことを指摘し、戦後日本の平和は「先進国の平和」の一環であり、「現実主義者」が言うように、アメリカが守ってくれたからではないと主張します。平和憲法はこの事実を理想主義の言葉によって先取りしたものであるということになります。

栗原さんの新著は論争的で論理きわめて明解です。二つの大戦の起源について吟味された多くの知識を与えてくれます。私はこの本から強烈な知的刺激をうけました。二つの大戦については大いなる論議を呼ぶでしょうが、私はこのような新しい観点と問題を大胆に提起する著作こそいま求められていると考えています。本書を読んで改めて多くの外国語を習得する必要を痛感しています。

栗原優さん、新著刊行、おめでとうございます。

中国の旅のご案内

事務局

今年の夏の中国への学術交流計画をお知らせいたします。現時点で確定でなくて結構ですので、参加希望もしくは参加できそうな方は、三つの案のうちどれを希望するか(複数希望可)、事務局岩木に6月10日までにお知らせください。

募集人数はいずれも15名で、最低人数は11名となっております。人数が減った場合は料金が高くなります。また旅行代金の他に、土産・チップ・企画料として、研究所に一万円を振り込んでいただきます。多くの皆さんのご参加をお待ちいたしております。なお朝鮮への交流は2007年8月上旬から中旬、キューバへの交流は2008年2月から3月を予定しています。詳しくは追ってお知らせいたします。

地球宇宙平和研究所事務局
岩木秀樹

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