月別アーカイブ: 2005年4月

論文のパスワード化のお知らせ

事務局

この度、地球宇宙平和研究所のウェブページに掲載されている中西理事長の論文『アメリカ便り』、『続・アメリカ便り』、『フルシチョフ時代再考』の原稿に対し、セキュリティ設定を施しました。現在、上記の論文を見るには、パスワードの入力が必要という状態になっています。

デジタル編集部の方で、中西理事長の論文を、無料で誰でも見られる形で掲載しておくには、あまりにもったいない、また、著作権という点から考えても良くないと判断いたしました。そこで中西理事長にセキュリティ設定をご提案しましたところ、中西理事長も著作権の保護を望まれており、ご相談をして今回の措置を決定いたしました。ご理解のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。

論文を開くためのパスワードは、メーリングリストの方でご通知させていただきました。パスワードは、会員のみに公開いたします。パスワードがわからない、ファイルがうまく開けないなど、ご不明な点などございましたら、デジタル編集部まで、ご連絡下さいませ。

追記:フルシチョフ時代再考』は一般公開されるようになりました (2009/11/16)。

報告要旨「1930年代における平和主義 ―アインシュタインとロマン・ロラン―」

遠藤 美純

平和主義が反って戦争の危機をもたらすとの論がある。こういった論には特に戦間期の平和主義がナチスの台頭を許し、第二次大戦の勃発を促したと主張するものもある。2005年3月に山梨県石和で行なわれた本研究所の研究合宿で、私はこういった論に妥当性があるのか、また当時の平和主義がいかなるものであったのかを副題にあげた二人を中心に報告した。

まず戦間期の平和主義がナチスの台頭や第二次大戦の勃発を促したとの論についてであるが、こういった論がしばしば言及するチャーチルによる同様の発言なるものについては、発言そのものと、その取り上げられ方の問題点を指摘した。さらに、平和主義は現実の政策としては宥和政策として展開したが、これについてもさまざまな評価があることについて触れた。ナチスの台頭や第二次大戦勃発の諸要因を単純化し、その主たる要因を平和主義に求めてよしとすることは安易に過ぎる。

また、いわゆる平和主義の内実は多様であった。第一次大戦の記憶による戦争への恐怖はもちろんのことではあるが、反ソ・反共主義、階級闘争の観点、敗北主義、ヴェルサイユ条約に対する罪悪感といったさまざまな要因から、人々は平和主義へと至ったのである。人々が平和主義へと至る理由も、平和主義者を取り巻く状況も一様ではなかった。

その上で、本報告では1930年代の平和主義者として副題にあげたロマン・ロランとアインシュタインについて論及した。二人はそれぞれの分野で多大な功績を立てながらも、第一次大戦にも反対した数少ない知識人であったからである。さらに戦間期のアインシュタインの徴兵拒否運動、ロマン・ロランの戦いを超越した普遍的立場の追求は、多くの共感と支持者を得ていた。本報告では主に、ナチスの台頭により迫る戦争の脅威を目前として、二人が苦悩と逡巡を経て、非暴力闘争からナチスへの対抗へとその基軸を転換していく過程を追った。なお、質疑応答の際、当時が狂気の時代であったことは考慮されなければならないとのご指摘をいただいた。これまでの、そして現時点での平和主義の歩みを考える上でも、苦渋という言葉の重みについては十分な配慮が必要であろう。

「辛抱をして、未来を信じているほかありません。……人間はカタツムリのような歩きかたをするのですから(ザリガニのように後ずさりをしているのでなければそれでいいのです。)『それでもそれは動いている。』」

ロラン、蛯原徳夫訳「エリー・ワラック宛ての書簡 1941/2/12」『ロマン・ロラン全集 36』みすず書房、1979年、539頁。

平和主義者の苦悩と逡巡の重みには、平和を導く可能性と意義が認められるべきである。しかし、その上で、苦悩を経て選ばれる選択肢に相違があることこそ、今の私たちに課せられた問題なのであろう。

ニューズレター No.7 研究合宿特集

事務局

PDFファイルでご覧いただけます。

巻頭言
・「新しい地球宇宙平和学の創造をめざして」(中西 治)

論考
・「2005年を憲法第9条確認の年に」(木村 英亮)

研究合宿特集
・「平和学の枠組み −大学における平和学講義のために−」(玉井 秀樹)
・「共存の歴史と平和思想の可能性 −共存・公共性・Cosmic Peace−」(岩木 秀樹)
・「研究合宿での報告:『戦争』の性格における連続性と断続性の視座』を終えて」(渡辺 直毅)
・「『北朝鮮核兵器・弾道ミサイル危機』を考える」(林 亮)
・「地球宇宙平和研究所と創価学会思想」(佐藤 仁志)
・「1930年代における平和主義 —アインシュタインとロマン・ロラン—」(遠藤 美純)

講演会
・「アジアの平和と脱軍備」(梅林 宏道)
・「アメリカのナショナリズムとブッシュ政権 −アメリカニズムの歴史的背景と新保守主義−」(新川 健三郎)

・会員紹介(神保 泰興・吉野 良子)
・理事会報告
・学術研究委員会報告
・研究合宿報告
・事務局からのお知らせ

デジタル編集部よりお知らせ

事務局

地球宇宙平和研究所のウェブページへのアクセス数の統計を見ますと、2005年1月1日より、のべ21,194(1日平均約200人弱)の方が訪問して下 さっているようです。2005年1月1日より本日までに、訪問者の方が1番よくご覧になったのは、中西治理事長の『アメリカ便り』のページです。2番目 は、同じく中西治理事長の「アメリカ発展途上社会論−ラトガース大学での研究を終えて−」のページ、3番目は「日本国憲法第9条を支持する宣言」のページ です。

驚くほど多くの方にウェブページをご覧いただき、非常に嬉しく思うとともに、ご覧下さる方のご期待にお応えし、頻繁にページの更新を行っていかなければならないと責任を感じております。地球宇宙平和研究所のウェブページを常々訪れて下さる方のためにも、日々新しい情報を掲載していきたいと思っております。

そこで現在デジタル編集部では、担当制のコラムのページを作ることを企画しています。これは、会員の皆さまにお願いして、執筆担当者を決め、ウェブページ に毎日1本以上のコラムなどを掲載するというものです。固定執筆者と自由執筆者を設け、週5日程度は固定執筆者に曜日の担当を決めて毎週1回執筆していた だき、残りの週2日程度は自由枠として数多くの方に執筆していただくというものです。執筆希望者が多ければ、1日2本以上掲載しても良いと考えています。書いていただく内容は、コラム、書評、資料紹介、活動報告、お知らせはもちろん、日常ふと感じたこと、今考えていること、感動したことなど、何でも構いません。

会員の顔の見えるページを作成することにより、閲覧者に親近感を持ってもらうことができるとともに、会員同士の交流にも役立つと考えています。多くの方に 様々なテーマで執筆いただくことにより、閲覧者の方の様々な関心にお応えすることができると思います。また、執筆者にとっての備忘録にもなり、執筆量が積 み重なれば著作として出版することもできると思います。

皆さま、この企画はいかがでしょうか。ご意見などを、デジタル編集部までお寄せいただけますと幸いです。またこの企画にご賛同して下さり、「書いても良いよ」とおっしゃられる方、「1ヶ月に1度程度なら書きたい」などとおっしゃられる方は、ぜひデジタル編集部まで、お申し出いただきたく存じます。皆さまのお申し出やご意見を心よりお待ち申し上げております。

話は変わりますが、この度の「デジタル編集部」の発足に伴い、メーリングリストの管理を佐藤智子副理事長より、竹本が引き継がせていただくことになりまし た。管理を引き継ぐに際しまして、将来的なことも考えIGCP独自ドメインのメールアドレスを投稿アドレスとして使用するとともに、セキュリティの設定を 強化するため、メーリングリストを新しいもの移行させていただきたいと思っております。

2005年4月9日に皆さまを、新しい地球宇宙平和研究所のメーリングリストにご登録させていただきました。皆さま、案内のメールは届きましたでしょうか。

5月末まで、旧メーリングリストの管理を佐藤副理事長にお願いしておりますが、今後はぜひ新メーリングリストの方に、ご投稿下さいませ。よろしければ新MLのお試しを兼ねて、自己紹介や近況などをご投稿いただけますと嬉しく思います。

新しいメーリングリストでは、セキュリティ設定のため、登録したアドレス以外からは投稿できないようになっております。登録アドレスを追加したい、登録アドレスを変更したいなどのご希望や、メーリングリストに関するご意見およびご不明な点などございましたら、竹本まで、ご連絡下さいませ。

デジタル編集部よりごあいさつ

事務局

地球宇宙平和研究所の皆さま、こんにちは。皆さま、いかがお過ごしでいらっしゃいますでしょうか。

この度新しく発足致しました「デジタル編集部」の責任者をさせていただくことになりました竹本恵美と申します。様々な面で不足がございますが、今回のお話をありがたく拝し、その名に相応しい自身になれるよう、また地球宇宙平和研究所の発展に少しでも貢献できるよう、努力していきたいと思っております。

副責任者は、私の親友の上田順子さんにお願いいたしました。今後は二人で、ウェブページのコンテンツ編集と更新、Eメール通信の編集と発行、会員向けメーリングリストの運営などなどに携わらせていただきます。明るく爽やかな、そして親しみの感じられるような温かい通信を目指したいと思っております。

「デジタル編集部」との名称は、デジタルデータで表現された文章、画像、映像などを編集し、デジタル方式で、デジタル情報を提供していくことが、主な活動となることよりつけました。

デジタル情報は遠隔地であっても劣化なく送信することができるというメリットがあります。その特性を生かして、全世界に広く地球宇宙平和研究所の存在と活 動をご紹介し、幸せを求め平和を願う人々の輪を広げていきたいと思います。さらに、地球宇宙平和研究所が「地球社会を自然と人間の共生の場として多面的に 研究し、その成果を全世界の人々と分かち合いたい」という考えの下に行っている国際的な文化学術交流の一翼を担っていきたいと考えています。

「デジタル(digital)」とは、「指」を表すラテン語の「digitus」から生まれた言葉であると言われます。地球宇宙平和研究所に関する情報 や、会員の皆さまが発信したいと思われる情報を、皆さまの手の届かない範囲まで、皆さまの手に代わって、心を込めてお届けしていきたいと思います。

若輩で皆さまにご迷惑をおかけすることも多いことと存じますが、今後とも何卒ご指導、ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。

企画広報委員会よりお知らせ

事務局

地球宇宙平和研究所会員の皆さん、陽春の候、いかがお過ごしでしょうか。
この度企画広報委員会内に、ホームページ・メーリングリストの管理とメール通信の編集発行を行う「デジタル編集部」と、ニューズレターの企画・編集・発行を行う「ニューズレター編集部」を設けました。デジタル編集部の責任者に竹本恵美さん、ニューズレター編集部の責任者に岩木秀樹がつくことになりました。今後ともよろしくお願いいたします。

ニューズレター第7号は、2005年4月末に発行いたします。特集論考のテーマは、研究合宿「いかなる地球宇宙平和学を創るのか」であり、合宿で発表された内容の要旨を載せる予定です。

ニューズレターの原稿は随時募集しています。今年度は、年4回(4月、6月、9月、3月)の発行を予定しています。特集論考のテーマに加え、自由テーマでの独立論考も募集いたします。どちらも字数は1200字でお願いします。会員紹介の字数は1000字で、入会動機や地球宇宙平和研究所に望むこと、近況報告などを自由に書いていただ き、できればデジカメ映像もしくはスナップ写真も送っていただければと存じます。その他、書評や様々な情報をお寄せいただいても結構です。字数は1200字以内でお願いします。送付先は、岩木までお願いいたします。皆様の積極的な投稿をお願いいたします。

また今年度の講演会、講座や様々な情報提供活動等の企画を会員の皆さんから幅広く募集いたします。新しい斬新なもの、現段階では少し無理があるが中長期的にやっていきたいもの等、どのようなものでも結構ですので、ご意見をいただければ幸いです。

企画広報委員会委員長 岩木秀樹

今後の活動について

事務局

2005年度は、地球宇宙平和学叢書発刊に向けての研究会、各研究部会、訪朝・訪中へ向けての連続講座、シンポジウム、講演会、研究合宿の開催、書籍『日 本とアジアの和解に向けて(仮題)』の発刊、ブックレットの発行、ウェブページやメール通信などによる情報提供など、活発に活動してまいりたいと思いま す。

さらに2005年度の文化学術交流として、朝鮮民主主義人民共和国と中華人民共和国を訪問することが決定いたしました。まだ最終決定ではございませんので、以後変更もあるかと思いますが、概要は以下の通りです。

2005年8月25日(木)新潟空港発ウラジオストク経由で平壌着、8月31日まで平壌滞在、その間に平壌市内見学、アリラン公演鑑賞、板門店・開城市見 学、大学や高等中学校で学術交流などがあります。8月31日に国際列車で北京に向かい、9月1日には北京大学で学術交流の予定です。翌9月2日(金)に北 京発成田行きで帰国します。料金は人数にもよりますが、27万円から30万円(別途査証代・雑費がかかります)の予定です。さらなる詳細をお知りになりたい方は、事務局までお問い合わせ下さいませ。詳細が決まり次第、改めて訪朝・訪中団の募集をいたします。

第3期役員の募集

事務局

現在の第2期役員は、2003年6月14日の第2回総会で選任されたもので、任期は2003年7月1日から2005年6月30日までとなっております。し たがいまして、2005年5月15日(日)に開催されます第4回総会にて、新しい役員を選任する必要があります。

2005年4月10日(日)の理事会において、王邦佐さんを地球宇宙平和研究所の顧問とすることが承認されました。

さらに正会員の中から第3期役員(理事・監事)として活動を希望される方を、募集することになりました。第3期役員の任期は、2005年7月1日〜2007年6月30日の2年間となります。再任は妨げません。役員の定数は理事が9名以上13名以内、監事は1名または2名、理事長と副理事長は理事の互選により決定します。

地球宇宙平和研究所の一層の発展のために、役員として積極的に活動して下さる方は、再任、新任を問わず、4月30日(土)までに事務局まで、お申し出下さいますよう、よろしくお願い申し上げます。

第2期理事会第6回会議 開催のご報告

事務局

2005年4月10日(日)にかながわ県民センターにおいて理事会を開催いたしました。理事会では、2004年度事業報告案、収支報告案、および2005年度事業計画案、収支予算案が承認され、本年度の活動方針に関して話し合いが行われました。とりわけ叢書や所報の発刊、および今夏の朝鮮民主主義人民共和国と中華人民共和国への訪問について、活発な論議が行われました。

来る5月15日(日)に開催されます第4回総会におきまして、2004年度事業報告案、収支報告案、2005年度事業計画案、収支予算案、第3期理事会新 役員などに関して、皆さまよりご意見、ご指導を賜りたく存じますので、何卒ご参加のほど、よろしくお願い申し上げます。