月別アーカイブ: 2005年3月

グローバリゼ−ション・エンパイア・インペリアリズム —アメリカ合衆国は帝国か、その政策は帝国主義か— (PDF)

中西 治

グローバリゼ−ション(globalization)とエンパイア(empire)それにインペリアリズム(imperialism)についての論議が盛んである。グローバリゼ−ションは1980年代初めから使われ始めた比較的新しい用語である。それに対してエンパイアは古くから使われている用語であるが、最近のエンパイア論の火付け役はイタリアの社会科学者で実践家のアントニオ・ネグリとその若い同僚マイケル・ハートが2000年に出版した『エンパイア』である。火に油を注いだのが、2001年9月11日の事件に対するアメリカ合衆国(以下、米国と略称)の対応である。この事件のあと米国は帝国に変貌したとの説がある。このことと関連してインペリアリズムも論議の対象となっている。

そこで本論文では初めにグローバリゼ−ションとは何であるのかを考察し、それが多義的な概念であることを明らかにする。ついで、エンパイアとは何であるのかを検討し、欧米で使われているエンパイアという用語と日本で使われている帝国という用語の意味内容は完全には一致せず、帝国はエンパイアの意味の一部であることを指摘する。そのあと、インぺリアリズムとは何であるのかを歴史的に検討し、インぺリアリズムがきわめて政治的な用語であること、インぺリアリズムの時代が第二次大戦後に終わったことを解明する。それがいまふたたび蘇っている。それとの関連で最後に米国は帝国か、その政策は帝国主義かの問題を検討する……

本論文は会員の方のみPDFファイルで閲覧可能です。

  1. はじめに
  2. グローバリゼ−ションとは何か
  3. エンパイアとは何か
  4. インぺリアリズムとは何か
  5. 米国は帝国か、その政策は帝国主義か
  6. むすび

『ソシオロジカ』創価大学社会学会, Vol.29, No.1・2 (通巻49号) に掲載