研究部会」カテゴリーアーカイブ

2004年度 地球社会論「研究部会」

事務局

第1回研究会 2004年4月25日

報告者 中西 治
テーマ 「イラク・パレスチナ・イスラエルの紛争をどのようにして解決するのか」

第2回研究会 2004年5月23日

報告者 中西 治
テーマ 「冷戦とは何か:20世紀国際関係史の中でどう位置付けるのか」

第3回研究会 2004年6月27日

報告者 中西 治
テーマ 「戦後冷戦はどのようにして始まったか」

第4回研究会 2004年7月25日

報告者 曽我 陽三
テーマ 「最近の米国:大統領選挙とイラク戦争を中心として」

第5回研究会 2004年9月26日

報告者 中西 治
テーマ 「グローバリゼーション・エンパイア・インぺリアリズム」

第6回研究会 2004年10月24日

報告者 中西 治
テーマ 「人類史の再検討」

第7回研究会 2004年11月28日

報告者 中西 治
テーマ 「アメリカ合衆国大統領選挙結果と米国の今後

第8回研究会 2004年12月26日

報告者 中西 治
テーマ 「アメリカ合衆国は帝国か、その政策は帝国主義か」

「日本社会」研究部会 第5回研究会

事務局

日時: 12月17日(金) 19:00〜21:00
場所: 大久保地域センター会議室C(JR新大久保駅から徒歩6分くらい)
報告者: 木村英亮(二松学舎大学教授)
テーマ: 「日本の社会主義研究と運動 ―石堂清倫氏と私」
参加費: 500円

◎石堂清倫(1904〜2001)

  • 『20世紀の意味』(平凡社、2001年)
  • 『わが異端の昭和史』上・下(平凡社ライブラリー、2001年)

「平和の歴史・思想・現在」研究部会 2004年度研究会

岩木 秀樹

これまでの発表テーマは、「どのような地球宇宙平和学を創るのか−非戦の歴史と私たちの課題−」「イスラームの戦争と平和−国際秩序観と共存形態−」「キリスト者における戦争と平和」「古代中国思想における戦争観・秩序観」「中国安全保障戦略における東アジア地域協力の意味−われわれは戦争への道を追い越すことができるのか−」です。

これまでは、思想における平和・戦争観の発表が多かったのですが、今後は私たちに身近な現在の戦争と平和問題などを扱う予定です。またせっかく来ていただいたのですから2時間ではなく、時間を延長して研究会の他に、平和に関する古今東西の読書会も企画しています。

平和に関するものなら何でも扱うとの、雑駁ともいえるどん欲さを持ったフォーラムにしていきたいと考えています。

第一回研究会 2004年4月11日(日) 午後3時から5時まで

報告者 岩木 秀樹
テーマ 「どのような地球宇宙平和学を創るのか−非戦の歴史と私たちの課題−」

第二回研究会 2004年5月15日(土) 午後3時から5時まで

報告者 岩木 秀樹
テーマ 「イスラームの戦争と平和−国際秩序観と共存形態−」

報告者 遠藤 美純
テーマ 「キリスト者における戦争と平和」

第三回研究会 2004年6月13日(日) 午後3時から5時まで

報告者 亀山 伸正
テーマ 「古代中国思想における戦争観・秩序観」

第四回研究会 2004年7月4日(日) 午後3時から5時まで

東アジア安全保障」研究部会との合同研究会

報告者 林 亮
テーマ 「中国安全保障戦略における東アジア地域協力の意味」

第五回研究会 2004年10月10日(日) 午後2時から5時まで

報告者 岩木 秀樹
テーマ 「日本における最近の戦争と平和研究の動向と公共性」

報告者 吉野 良子
テーマ 「平和思想としてのヨーロッパ統合思想」

第六回研究会 2004年11月14日(日) 午後2時から5時まで

報告者 岩木 秀樹
テーマ 「戦争の起源−人はなぜ争うのか−」

報告者 渡辺 直毅
テーマ 「『紛争』の概念−『戦争』をめぐる概念を中心に−」

第七回研究会 2004年12月12日(日) 午後2時から5時まで

報告者 遠藤 美純
テーマ 「絶対的平和主義の論理と可能性−武力行使への態度をめぐって−」

報告者 吉野 良子
テーマ 「パトリオティズム対コスモポリタニズム−合衆国における論争とカントを題材にコスモポリタニズムを考える−」

「日本社会」研究部会 第4回研究会

事務局

日 時: 11月12日(金) 午後7:00〜9:00
場 所: 東京ボランティア・市民活動センター会議室C (JR飯田橋駅すぐ、セントラルプラザ10階)
地図 → http://www.tvac.or.jp/tvac/welcome/index.html
報告者:明田義男(社会福祉法人滝野川学園児童部勤務)
テーマ:「マイノリティーからみた平和への足がかり」

「東アジア安全保障」研究部会 研究会

事務局

「平和の歴史・思想・現在」研究部会との合同研究会

テーマ:中国安全保障戦略における東アジア地域協力の意味
報告者:林 亮
日時:2004年7月4日 15時〜17時
場所: 八王子市市民活動支援センター
1980年代の鄧小平の復活以来、中国は経済成長重視政策に転換、軍事力行使は外交政策の後背に退いた。中国は国際的権力構造を米国が唯一の超大国と なって「一超多強」と認識してきた。しかし中国を「潜在的競争相手」と見るブッシュ新政権の対中敵視政策転換によって、中国はNMD配備決定による対米核 抑止力喪失の可能性と、米国の先端技術兵器に対抗可能な「ハイテク条件下の局地戦争」に対応するために核・非核双方の軍事力増強圧力を受ける結果となっ た。

しかし中国国内の論争では世界大国化を目指しつつも米国との直接衝突を回避しようとする意図は明白である。中国の経済発展と安全保障上の利益のためには台湾解放も含め米国からの軍事介入を極力回避する「韜光養晦」路線が主張されている。

1996年には中国は上海協力機構をモデルにした「新安全保障観」を提唱し、協調的・総合的な安全保障への転換を宣言、 ASEAN地域フォーラム(ARF)への積極参加、対インド融和外交、対日新思考外交、朝鮮半島6カ国協議枠組みへの協力など多角的融和外交に乗り出している。

とくに中国・ASEAN自由貿易協定(FTA)やARF協力などのアジアでの地域総合協力は、米国の二国間同盟戦略やNAFTA、EUと拮抗可能な地域統 合体形成を視野に入れた中国と東アジア・ASEAN地域総合協力でアジア各国の中国に対する共感獲得をねらうものであろう。9.11後のブッシュ政権の強 引な武力行使の中で「中国と協力し、アジア共同体を形成してグローバリゼーションや米国の一国主義に抗して平和と安定を維持することは各国の利益となる」 との主張がアジア各国に次第に訴求力を持ち始めたように思われる。

しかも中国のやり方は巧妙である。米国排除でアジア各国に米中二者択一を求めるのは不利と計算し、中国は当該地域への米国のプレゼンスを排除しない。 中 国ASEAN・FTAは一定の共同体意識形成促進効果を発揮するだろう。中国を包含した経済圏形成をねらう東アジア共同体構想の進展は、グローバル化に対 抗可能な地域間協力枠組み抜きにはアジアの繁栄も中国の発展もあり得ない現実を反映している。

グローバル化時代の「世界三分の計」あるいは新たな「三つ世界論」ともいえる中国の長期戦略が東南アジア・東アジアに共感をもって受け入れられアジア共同体の形成が可能となるのだろうか。最大の課題は日中間の協力と米国の対応であろう。ここでも靖国問題は日本の未来の選択肢に暗い影を投げかけている。

日本社会研究部会とは

わたなべ ひろし

現在の日本社会はいかなる社会なのか。地球宇宙平和研究所の日本社会研究部会は、「現代日本社会論−私たちはいかなる時代に生きているのか、そして時代にどう向き合うのか」というテーマの下、これまで研究会を行ってきました。

このテーマにもありますように、「近代からポスト近代へ」「20世紀から21世紀へ」「戦後から戦後後へ」という3重の転換期にある現在の日本社会を、い ろいろな角度や視点からリアルに捉え考えていきたいというのが、少なくとも僕自身のこの研究会への参加動機でした。

研究会を発足するに際し、研究会の方針として佐藤智子さんと、次のような点を了解しあいました。この研究会が、アカデミックなものよりも、社会人として現在の日本社会で実人生を送っていて、その変化を日々の生活の中で体感している会員諸氏と現実に即 した議論ができるような場にしたい。さまざまな分野で生活・仕事をされている人たちの意見を、できるだけ幅広く学べ、知る機会となるような場にしたい。以上の方針から、研究会は、土日の週末よりは平日の夜、23区内に会場を探し研究会を実施していくことにしました。

僕にとって、研究会を具体的に進めていくに際し、最も参考となったのはオーストラリア国立大学教授テッサ・モーリス=スズキ氏の次の文章でした。

「自身が存在する場所を全体の中で位置付けるような羅針盤のような議論がなければ、その社会運動は弱体化し、分断されて周縁に追いやられることになる。こ こで求められているのは、更なる新たな大きな物語ではなく、むしろ現代の社会秩序について批判的に議論し、オルタナティブな分析を共有する創造的なフォー ラムの創出であり、世界についての多様な批判的議論を動態的に積み重ねながら理論と実践を橋渡しするような場の形成である」(『世界』2004年7月号、 p.39)

僕は、この研究会が現在の日本社会について「批判的に議論し、オルタナティブな分析を共有する創造的なフォーラム」になればと願い、参加される方々と議論していければと思っています。