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はじめに ―私の人生哲学

中西 治

2010年4月18日のUUI開校式で行われた記念講義を複数回に分けて掲載いたします。なおDVD付きの『講義録』を定価1,000円で販売の予定です。ー事務局

特定非営利活動法人 地球宇宙平和研究所
ユニバーサル・ユニバーシティ・インターネット
講義録第1号 (2010年4月18日)

私の人生哲学
―ユニバーサル・ユニバーシティ・インターネット開校記念講義―

中西 治

この講義は特定非営利活動法人 (Nonprofit Organization=NPO) 地球宇宙平和研究所 (Institute for Global and Cosmic Peace=IGCP) が「ユニバーサル・ユニバーシティ・インターネット (Universal University on the Internet=UUI)」を開校するにあたっておこなうものである。

NPO法人IGCPは、1986年12月30日に設立された「地球と宇宙の平和をめざす国際研究所 (International Institute for Global and Cosmic Peace=IIGCP) を基礎として、2001年12月15日に設立され、日本国神奈川県知事の認証を受けて、2002年5月2日に正式に発足した。IGCPは2009年6月14日に「グローバル・アカデミー (Global Academy=GA)」を創設し、それに続いて、2010年4月18日にUUIを開校した。これにより、「メーリング・リストigcp-ml@igcpeace.org」、「ウェブサイトhttp://www.igcpeace.org/」などのデジタル通信網の確立、『ニューズレター』、『ブックレット』、『所報』などの発行とともに、IGCPの情報・広報・研究・教育体制が完成した。IGCPは新しい発展の段階に入った。

私はこの機会に「私の人生哲学」と題して記念講義をおこない、私の歩んできた道を振り返り、そこで学んだ私の生き方について述べ、IGCPがめざすもの、とくに、GAとUUIがいかなる人材の養成をめざしているのかを明らかにしたい。

目次

  1. 戦時下の幼少年時代
  2. 「三代目は国を滅ぼしましたね」
  3. 戦後混乱期の青年時代
  4. 戦争反対の思想として共産主義に関心をもつ
  5. 私以外の人はすべて師である
  6. 人間が神や仏をつくり、神や仏となった
  7. 人間の評価を最終的に決めるのは行動である
  8. 科学技術の発展にふさわしい知恵と知識をあわせもつ人間を
  9. 宇宙も、地球も、人間も生き物
  10. すべての人が教える人であり、学ぶ人である

第5回グローバル・アカデミー報告

岩木 秀樹

2009 年 11 月 15 日 (日) 13:30 から 17:00 まで、横浜市青葉区区民活動支援センター会議室 2 ・ 3 で、第 5 回「グローバル・アカデミー  GA (地球大学院)」を行いました。 11 名が参加され、有意義な議論をすることが出来ました。

1 コマ目 (13:30-15:05) には岡田邦生さん (ロシア NIS 経済研究所) が「日ロ経済関係の現状と展望」を、 2 コマ目 (15:15-17:00) には木村英亮さん (横浜国立大学名誉教授) が「ソ連経済における市場経済  中国の体制をどう見るか」を発表しました。地球宇宙平和研究所では来年度にロシア訪問を予定しており、タイムリーかつ 2 人の違った視点の発表によりロシアを見ることができ、興味深いものとなりました。

岡田さんの発表では、細かな数字や図表を用い、ロシアの現状と今後がわかりやすくパワーポイントを使用して報告されました。ロシア経済における総輸出額の 65% をエネルギーが占めており、近年まで原油高を背景に高い成長率を誇っていました。リーマン・ショック以後は、他の資本主義諸国と同様に経済的停滞を経験したが、依然として産出量も埋蔵量も豊富な資源大国であることに変わりはない。日本からロシアへの輸出は自動車が急激に増えており、日本への輸入は石油が増大している。今後、サハリンや北東アジア地域のパイプライン設置により、さらなる日ロ関係の緊密化が望まれる。

木村さんの発表では、これまでのソ連史研究に触れながら、市場経済という観点からソ連の社会主義を再考し、弱肉強食の新自由主義へのオルタナティブを提供するものでした。ソ連史においても市場経済はすでに試みられており、最初はネップによるもの、第二は利潤導入などのコスイギン改革、第三はゴルバチョフ改革であった。ソ連邦の崩壊は一国社会主義の破綻であり、本来社会主義とは国際的なものであり、またそれが経済状況にも適していることは様々に議論されてきた。ソ連の社会主義を当時の国際的・国内的状況を踏まえて理解することが大事であり、社会主義経済 70 年の経験を今後も貴重な財産とすべきであろう。

お二人の発表は、かたやロシアのあるべき資本主義の大きな可能性を示すもの、かたや社会主義経済の有効性とその遺産の正当な継承を訴えるものであり、一見水と油と考えられがちである。しかしいずれも、現在の金が金を生む行き過ぎた新自由主義経済を乗り越える第三の道を志向しているように思われた。質問や意見もそのそうなものが中心だった。人々の自由な意志や労働を保証しながら、生産力を高めつつ、環境にも配慮し、公正で公平な社会のための福祉・教育・医療等のセイフティーネットを強くしていく社会が望まれるだろう。またそれらは時代的・社会的条件の中で行われることも心に留めなければならない。

今年度から始まったグローバル・アカデミーも無事 5 回終了することができました。お忙しい中報告を引き受けていただいた講師の皆さん、また議論に加わっていただいた参加者の皆さん、大変有り難うございました。来年度へ向けて、ぜひ様々なご意見をお寄せください。個人的には、もっと議論の時間をとる、テーマを決めて行う、身近な地域で複数のグローバル・アカデミーを行うなどを考えております。今後とも何卒よろしくお願いいたします。

第4回グローバル・アカデミー報告

岩木 秀樹

2009 年 10 月 18 日 (日) 13:30 から 16:40 まで、横浜市青葉区区民活動支援センター会議室 2・3 で、第 4 回「グローバル・アカデミー GA (地球大学院) 」を行いました。会員でない方が 4 名も参加され、合計 14 名の方々によって、有意義な議論をすることが出来ました。

1 コマ目 (13:30-15:00) には汪鴻祥 (創価大学教授) さんが「現代中国外交の再考 ―その変化、特徴、課題などについて―」を、 2 コマ目 (15:10-16: 40) には徳永雅博 (江東区議会議員) さんが「民主党政権の誕生の背景と今後について」を発表しました。いずれのテーマも、中華人民共和国建国 60 周年と日本における政権交代という非常にタイムリーかつ興味深いテーマでした。

汪さんの発表では、まず建国以来 60 年間の外交の変化が論じられ、半植民地国家から独立自主国家へ、革命の外交から平和の外交等への変遷が概観された。さらに最近の中国がグローバル化の受益者、国際秩序の建設者になったことも指摘された。その後、中国外交の特徴として、目標・周期・理念・風格・形態・構図に分けて分析され、最後に今後の課題として、「調和世界」の構築や周辺・国境問題の処理、さらに国際貢献の向上などの重要性を指摘された。非常にわかりやすい報告で中国外交 60 年を総括的に概観でき、今後の中国の行く末をより見通すことができたと思います。

徳永さんの発表では、まず 2009 年 8 月 30 日の衆議院選挙結果の特徴として、政権交代の実現、自由な言論環境の誕生、官僚中心からの脱却、閣僚への労働者の代表の就任を挙げ、また政権交代の背景として、新自由主義への怒りと二大政党制への期待があると指摘された。さらに政権交代の社会的経済的背景として、所得の低下、労働環境の悪化、自殺者の増大、利益誘導型政治の限界等を考察された。民主党が目指すものは、政治主導の地域主権国家であり、従来の 55 年体制によるイデオロギー論争から生活者の視点へのパラダイムシフトであると述べられた。細かい数字に裏付けられた説得的な発表であり、今後の日本の将来を指し示すものであったと思います。

第3回グローバル・アカデミー報告

岩木 秀樹

2009 年 9 月 20 日 (日) 13:30 から 16:40 まで、横浜市青葉区区民活動支援センター会議室 1 で、第 3 回「グローバル・アカデミー GA (地球大学院) 」を行いました。 10 名の方が参加され、様々な議論をすることが出来ました。

1 コマ目 (13:40−15:00) には遠藤美純 (地球宇宙平和研究所理事) さんが「近代世界システムにおけるヨーロッパの台頭」を、2 コマ目 (15:10−16: 40) には王元 (地球宇宙平和研究所理事) さんが「中国の周期的社会動乱の再考:古典周期の終焉について」を発表した。

遠藤さんの発表では、ヨーロッパの発展において、ヨーロッパは特殊であるとの近代化論とヨーロッパを相対化する従属論に分けて、様々の研究者の論点をわかりやすくまとめ、1800 年が大きな画期であり、その時点で世界が一つになり、近代世界システムが構築されたことを考察した。その際、交通・通信などの科学技術とグローバリゼーションとの関係が非常に重要となることを指摘した。討論では、1492 年のコロンブスのアメリカ大陸到達や 1800 年頃の技術革新は大きな変革をもたらしたこと、世界システム論では戦争の問題が捨象されていること、米国をどう位置づけるか、ヨーロッパの台頭要因などが議論された。

王さんの発表では、1911 年からの現代中国における社会動乱の周期を 8 年から 1 2 年として、現代中国の事件を説明し、動乱の担い手として知識人や大学生に着目し、社会的圧力の高まりが一定の周期性にしたがって爆発することを考察した。その論拠として、様々の研究者や現代史の重大事件、また経済学や社会学の分析方法も用い、さらに自然災害や 5 年おきに開催される党大会まで視野を広げて説明された。現在、中国社会の成熟や経済発展、大学生の大衆化やノンポリ化などにより、この周期も最近は変容しつつあることが論じられた。討論では、大学生の進学率が相当高くなったことによる大学生の変化、動乱には外国からの武力侵攻も含めるのかといった動乱の定義の問題、時期区分の問題と「古典周期」という用語の妥当性、8 年から 12 年サイクルの論拠としての大学生活 4 年間についてなどが論議された。

いつも思うのであるが、発表をし議論をすることの重要性を感じる。ややもすれば自分の頭のなかで完結していると思えることが、他者の意見によりそれが崩され、大いに参考になることがある。まさにグローバル・アカデミーもそのような機会のひとつであろう。最近あるところで読んだものに、「本当の教養ある人とは、問答無用を否定する人である」というのがあった。対話や議論なきところに、文化や思想はないであろう。これからも大いに、権力関係や利害関係がない空間で言いたいことを言い合いたいと思う。今後とも、そんなグローバル・アカデミーにしていきたいと思っている。

第2回グローバル・アカデミーに参加して

中西 治

2009 年 7 月 19 日に第 2 回グローバル・アカデミーに参加しました。

まず、片山博文さんの報告「フレデリック・ソディのエコロジー経済学」について。

ソディといっても知らない人が多いでしょう。私も知りませんでした。ソディは 1877 年生まれ。 1898 年にオックスフォード大学を卒業、化学を専攻。放射性元素を研究。 1919 年から同大学化学教授、1921 年にノーベル化学賞受賞、1956 年に死去。私が大学を卒業した年に亡くなっています。私より二世代上です。しかも、自然科学者。知らなくて当然でしょう。

この人が 1912 年に、もしもエネルギーの供給が止まったならば、現代の文明社会は突然終局を迎えるであろう。この危機を逃れる可能な道は原子核転換による問題の解決しかないであろう、と言いました。そして、さらに、1933 年には、もし原子エネルギーが現在の経済状況に組み入れられれば、科学文明の行き過ぎを意味する、すなわち単に破壊への引き金を引くものではなく、即時絶滅を意味する、と言いました。何という先見の明でしょうか。

研究者はこのくらいの先見性がなければなりません。

私はできるだけ異なる学問の専門家の話を聴くようにしています。とくに、自然科学者の。社会科学者が思いもつかない発想を学ぶことができます。

つぎに、林亮さんの報告「国際関係論は西欧近代を如何に超克するか」について。

私たち日本人は明治までは主として中国・朝鮮、それに少しオランダに学び、明治以降はヨーロッパに学び、第二次大戦後はアメリカ・ソヴェトに学びました。国際関係論はアメリカからの輸入の学問でした。私はそれにソヴェトと中国の研究成果を入れる努力をしました。そして、到達したのが宇宙地球史であり、地球宇宙平和学です。

国際 (International) は 20 世紀の概念です。 21 世紀は地球 (Global) と宇宙 (Universe: Cosmos) の時代です。核エネルギーと人類の出合いは不幸なものでした。核兵器の廃絶とこのエネルギーの平和利用は人類共通の課題です。私たちの研究所は、この時代にふさわしい新しい学問をつくりだすとともに、人類共通の課題を解決する研究所です。

片山さんと林さんの二つの報告はともにそれをめざしたものでした。新しい知見を得ました。ありがとうございます。

第2回グローバル・アカデミー報告

岩木 秀樹

2009 年 7 月 19 日 (日) 13:40 から 16:40 まで、横浜市青葉区区民活動支援センター会議室 4 で、第 2 回「グローバル・アカデミー  GA (地球大学院) 」を行いました。 8 名の方が参加され、白熱した議論をすることが出来ました。

1 コマ目 (13:40-15:00) には片山博文 (桜美林大学准教授) さんが「フレデリック・ソディのエコロジー経済学」を、 2 コマ目 (15:10-16:40) には林亮 (創価大学教授) さんが「国際関係論は西欧近代を如何に超克するか」を発表しました。

片山さんの発表では、環境・エネルギー・金融危機の原因が現在の貨幣制度にあるとしたソディーに着目し、経済におけるエネルギー問題とエントロピー問題の重要性を指摘しました。市場や貨幣中心の経済ではなく、貨幣の肥大化を防ぎ、貨幣と商品を等価なものと考え、共同体が所有していない仮想的な富を制限する新しい経済学の可能性を考察しました。

経済学に疎い私は片山さんの発表に学ぶことが多く、現在の弱肉強食の経済体制を根源から見直す機会になりました。特に次のような議論が非常に示唆に富んでいました。永続的成長が続くことを前提とした市場経済はエントロピー法則を無視している。すべての生命活動の基盤は太陽であり、その恩恵を直接受けている植物こそが真の資本家である。物々交換から金属貨幣、紙幣へ、さらにバーチャルな信用経済へと進む現在であるが、実体的裏付けがないから暴走する可能性が増える。エントロピーは極大化する方向であるが、生命のみが低エントロピーを維持しているということは、生命に何かが隠されているからである。これらの議論は非常に新鮮で、今後の新しい経済のあり方を根本から問題提起するものでした。

林さんの発表では、西欧近代が生んだ現在の諸矛盾を解決すべく、西欧近代の思考様式を紹介し、西欧の脱中心化を図るとともに、パラダイム転換の必要性を考察しました。サイード、ウォーラステイン、リヴァシーズ、フランクなど広範な論者を批判的に摂取しながら、支配的でも強制的でもない知のあり方を模索し、西欧中心の国際関係論から地球国際関係論へパラダイムシフトすべきであるとしました。

林さんの発表後の議論は非常に白熱し、西欧近代における侵略や植民地化などの「負」の歴史と、西欧近代がもたらした「普遍的な」人権や民主概念との対立関係で論議は盛り上がりました。「負」と「正」、「特殊」と「普遍」のどちらかであるといった二項対立ではないし、一方的にどちらかを否定は出来ないですが、どちらを重視するかで議論となりました。人権、民主、平和概念は現在ほぼ「普遍」概念として日常的には使用されているが、そのイデオロギー性を暴露することも重要であろう。しかし、ある一定の普遍性があることにも留意が必要であろう。たらいの水と一緒に赤子まで流してしまっては、今までの先人たちの努力が水の泡となってしまう恐れもある。いずれにしても今後の精緻な研究が待たれよう。

自由に議論し、その後ビールを片手にさらに深めていく、このような知的サロンこそが今、求められているのではないだろうか。家庭、会社、大学、様々な組織でも、このように忌憚なく自由にしゃべれる場はそれほど多いとは思えない。今後も自由に白熱した議論をするグローバル・アカデミー GA (地球大学院) にしていきたい。

第1回グローバル・アカデミーの報告

岩木 秀樹

2009 年 6 月 14 日 (日) 13:30 から 17:10 まで、横浜市青葉区区民活動支援センター会議室 1 で、第 1 回「グローバル・アカデミー  GA (地球大学院)」を開校いたしました。お忙しい中、9 名の方が参加され、かなり時間も超過するほど、活発な議論をすることが出来ました。また何名かは近くで懇親会をし、そこでも様々な論議を交わすことが出来ました。 GA 担当者として、深く感謝いたします。

今回は統一テーマ「ヨーロッパとアジアのアイデンティティと現在」を掲げ、1 コマ目 (13:30-15:10) には吉野良子 (創価大学助教) さんが「ヨーロッパ統合の過去・現在・未来」を、2 コマ目 (15:20-17:10) には岩木秀樹 (地球宇宙平和研究所理事) が「中東の 20 世紀 ー文明の十字路トルコー」を発表いたしました。

吉野さんの発表は、パワーポイントを使用し、地図や表を多用し、ヴィジュアル的にもとてもわかりやすいものでした。まずヨーロッパの過去について、ヨーロッパ概念やヨーロッパ統合の歴史や思想を説明されました。その後でヨーロッパ統合の現在として、不戦共同体構築からグローバルパワーへと位置づけ EU の現状を指摘し、ネイションへの愛着度が次第に低減していることを示しました。最後に統合の未来についての展望と課題を述べ、トルコの加盟問題にも触れながら、今後「他者」をどう取り込むのか、ヨーロピアン・エンパイアとなっていくのかどうかが問われているとしました。

岩木の発表では、帝国から国民国家へ再編するオスマン帝国の共存と対立の歴史を見ていき、20 世紀初頭のオスマン概念の創出と変容を転換期としてのバルカン戦争を中心に考察しました。 20 世紀の中東を概観した後、トルコの EU 加盟の歴史と現状を説明し、今後どのような新しい共同体を作るのか、トルコ・アイデンティティをどう再編するのかが課題になるとしました。

いずれの発表についても、様々な質問や意見が出て、活発な議論が展開されました。特にヨーロッパ概念を巡る問題やトルコの EU 加盟問題、さらに他の地域との比較などが論議されました。

吉野さんがトルコの EU 加盟にまで踏み込んで発表していただいたおかげで、かなり議論がかみ合いました。また参加者から 2 コマ構成でかなり長い時間かけられたことはよかったとの声が聞けました。さらに議論の時間を合わせて 80 分ほど取ったことは双方向のコミュニケーションができ、参加者が単なる聴衆ではなく、主体的な討論者になれたのではないかと思います。

今回、私は GA の担当者兼発表者でありましたが、非常に楽しく、かつ勉強になりました。参加者の方々もそのような思いを持っていただければ望外の喜びであり、今後も充実した GA にしていきたいと考えています。発表希望者を募集しておりますので、ぜひ私までご連絡ください。

合同研究会「キューバとは、キューバ革命とは」のお知らせ

事務局

下記の通り合同研究会を開催いたします。今回の研究会は、先日帰国されましたキューバ訪問を受けてのもので、非常にタイムリーで興味深いものとなろうかと思います。また映像もお見せする予定です。多くの皆様のご参加をお待ちいたします。

*なお今回の場所はいつもの場所とは異なりますので、ご注意ください。

……………………………………………

合同研究会 「キューバとは、キューバ革命とは -2回の訪問を終えて-」

日時:3月16日(日)17:30-19:30

  • 浪木明 第1回・第2回訪問団秘書長、本研究所監事 「ハイビジョン映像によるキューバ訪問報告」
  • 木村英亮 第1回訪問団団長、横浜国立大学名誉教授 「キューバ革命の特徴」
  • 中西治 第2回訪問団団長、本研究所理事長 「革命いまだ終わらず、されど、平和の共生を」
  • 片山博文 第1回・第2回訪問団員、桜美林大学准教授 「キューバの経済」(仮題)

報告は各20分、計1時間20分で、その後40分質疑応答・討論をいたします。
場所:横浜市青葉区区民交流センター会議室5
(田園都市線田奈駅下車1分、改札を出てすぐ左にUターンする田奈駅はJR横浜線長津田から渋谷方面へ乗り換えてひと駅、電話045-989-5265)

参加費:会員無料、非会員500円

第二次キューバ共和国訪問団報告

浪木 明

2月25日(月) 中西、浪木、片山、北原の4名、17時エアカナダ機で成田出発。約9時間のフライトを経てバンクーバー到着。入国審査の後、エアカナダ機034便に乗り換え、約4時間後にトロント着。スーツケースが出てくるまで1時間半近くかかる。ホリデイ・イン・セレクト泊。気温3度。

2月26日(火) 9時05分、エアカナダ機964便でトロント発。12時45分ハバナ着。カナダ・キューバ間は近い。気温22度。風が強く昨年よりも肌寒く感じられた。空港からガイドのヤセット、ボデギータの佐々木女史の添乗で革命広場、ホセ・マルティ記念博物館見学後、ユネスコの世界遺産に指定されているハバナ旧市街へ。ヘミングウェイが常宿としていたアンボス・ムンドス着。夜、先着の鈴木とボデギータの清野氏と合流し、ホテル・ナシオナルにてブエナ・ビスタ・ソシャル・クラブ・ディナーショー鑑賞。浪木、司会者のインタビューにスペイン語で応答。

2月27日(水) 6階ルーフガーデンのレストランで旧市街を眺めながら朝食。アジア・オセアニア研究センター訪問。元ラオス大使のマリア・アイダ・ノガレス・ヒメネス副所長よりセンターの沿革説明を受けた後、元インド大使のフアン・カレテーロ・イバニェス所長と会見。中西からIGCP及び訪問団紹介。研究センター側から若手研究者6名同席。今後の交流発展を約しあった。昼食後、昨年訪問したハバナ大学経済研究センター再訪。元所長のフアン・トリアナ・コルドビ教授と約1時間半討議。夜、世界で最も距離が短い中華街のティエン・タンにて食事。オーナーと記念撮影。

2月28日(木) 午前中、市内の有機栽培農園見学。オーナーは元軍人。11時、防衛研究センター訪問。マヌエル・カルボネル・ビダル副総裁、エンリケ・マルティネス・ディアス専門官、他1名と「キューバミサイル危機」について討議。議論が白熱し2時間近くに及ぶ。ここまでの通訳は清野氏。アンボス・ムンドスをチェックアウトし、ハバナ空港へ。20時、クバーナ航空にてオルギンへ。オールインクルーシブのビーチリゾートホテル、ソル・リオ・デ・ルーナス泊。

2月29日(金) 9時にホテルを出て、港町バリアイへ。1492年にコロンブスが上陸したバリアイ港国立記念公園見学。馬車に乗りながらの移動。時々雨。午後ホテルに戻り、各自ビーチ、バー、ショッピングを楽しむ。

3月1日(土) 9時にチェックアウトし、キューバ国歌誕生の地・バヤモへ。野外集会場でイギリス人観光客らと共に生演奏でサルサ、ソン、チャチャチャを踊る。午後、キューバ人なら必ず一生に一度は訪れる聖地、カリダ・デル・コブレ見学。夕方、メリア・サンティアゴ・デ・クーバ泊。

3月2日(日) 9時にホテルを出て、カストロら革命軍が集結し、モンカダ兵営襲撃作戦を練った、グランヒータ・シボネイ訪問。キューバ革命の出発点となった7月26日モンカダ博物館見学。町の至る所に「26」の数字が見られた。7月26日はキューバの革命記念日である。モロ要塞に移動し、美しいカリブ海を眺めながら昼食。午後、アントニオ・マセオ広場見学。夕食は世界で一番小さなキューバの鳥の名前がついたレストラン「スン・スン」。

3月3日(月) 7時チェックアウトし、ホテルが用意したお弁当を持って空港へ。クバーナ航空にてハバナに戻る。昼食はやはり鳥の名前を冠した「ラ・フェルミナ」。14時、ハバナ・リブレ着。ハバナに帰ってきたという感覚。ハバナ大学を中心に新市街を散策。

3月4日(火) 9時半チェックアウトし、在キューバ日本国大使館を表敬訪問。10時から約1時間、中西、浪木、鈴木、北原の4名、川真田一穂公使参事官、大野正義一等書記官と会見。終了後、ハバナ国際空港に向かいエアカナダ機でトロントへ。ホリデイ・イン・セレクト泊。気温マイナス10度、雪。

3月5日(水) 10時チェックアウトし、トロント国際空港へ。航空機、約2時間半遅延のため17時トロント発。

3月6日(木) 20時05分、成田着。気温5度、曇り。

今回の訪問は、昨年の訪問から新たな段階に大きな一歩を深く刻んだ非常に内容の濃いものであった。特に在日本キューバ大使館・コシーオ大使の支援、ボデギータの清野氏の通訳により、三つの研究センターとの交流を実現し、研究所として貴重な討議の機会を持つことが出来た。

11日間という長丁場にもかかわらず、中西団長を中心に全訪問団員が精力的かつ自立的に日程をこなし、何よりも全員が無事故で帰国できたことが、二年連続で実務に携わらせていただいた立場としては望外の喜びである。約一年間、清野氏と百回を優に越える企画・協議を重ね、3回のスペイン語講座を実施し、延べ50人に及ぶ訪問参加促進活動の苦労も吹き飛んだ。

個人的には、30年にわたって様々な御教示をいただいてきた中西理事長と、3年間にわたって英語を個人指導させていただいた北原由貴さんという、恩師と教え子の両方と旅をさせていただくという稀有の体験をさせていただき、大いに学ばせていただいた。教育は人の魂に触れる聖業である。この教育を重視し、大学教育を無償で提供するキューバの未来は明るい。更にスペイン語に磨きをかけ、再びキューバの土を踏むことをハバナの美しい日の出に固く誓った。関係者各位にこの場をお借りして心より感謝申し上げたい。

新春講演会と新年宴会のお知らせ

事務局

寒い毎日ですがいかがお過ごしでしょうか。さて下記の通り新春講演会及び新年宴会を開催いたします。久しぶりの中西理事長による講演会開催となりました。多くの皆様のご参加をお待ちいたします。

●新春講演会

日時:2008年1月13日(日) 午後5:15−6:45
場所:かながわ県民活動サポートセンター 711号室
講師:中西治(地球宇宙平和研究所理事長)
演題:「現在の地球社会の状況と私たちの研究所の課題」
参加費:800円

●新年宴会

日時:同日 午後7:00−9:00
場所:津多屋 (かながわ県民活動サポートセンター 向かい地下一階)
電話:045−290−1682
会費:3000円程度

*なお新春講演会に先立ちまして、午後3時から4時半まで、かながわ県民活動サポートセンター 705号室にて理事会も開催されます。詳しくは追ってお知らせいたします。