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キューバ大使訪問報告

浪木 明 (2008年3月29日 17時17分)

2008 年 3 月 26 日 (水) 午後 3 時から約 20 分間、キューバ共和国大使館にて、ホセ・フェルナンデス・デ・コシーオ大使を訪問し、地球宇宙平和研究所から中西治理事長をはじめ他 3 名の方が参加し、今回の第二次キューバ訪問帰朝報告とともに今後の具体的な交流についての話し合いが行われました。

最初に、中西理事長よりコシーオ大使の多大な尽力により、今回のキューバ訪問において三つの研究機関との交流が実現したことに対する謝意が示され、研究所ホームページに掲載されたキューバ関係の記事やエッセイのコピーが大使に手渡されました。

理事長からの「是非読んでいただきたい」との要望に対し、大使は「キューバ本国に送りたい」と応答されました。また、アジア・オセアニア研究センター訪問時の「世界地図が入手できると有難い」との要望を受けて、中西理事長が購入された地図が大使に渡されました。大使は「イバニェスセンター長は私の友人であり、必ずお渡しします」と即答されました。

次に、理事長から「特にアジア・オセアニア研究センターと恒常的な交流を続けたい」との要望が出され、「研究センターのホームページを拝見したが、日本研究に力を入れておられるようだ」との感想が述べられると、大使は「私たちとしてもまず、日本研究に何か出来ることをしていきたい」と応じられました。

さらに、理事長から「若い人材による交流」が提起されると、大使は「研究センターにとって願ってもない交流である」とコメントされました。その上で、センターを中心にセミナー等を開催し、相互に交換できるものを目指し、より具体的にはトラベルボデギータの清野史郎取締役と提携し、日本の若い人たちにキューバでスペイン語の語学研修を行うことなどが提案されました。

最後に、理事長から今後のキューバ関連の出版活動の中で大使について紹介したいので、大使の若かりし頃の革命運動について伺いたいとの要望に、大使は「喜んでお応えしたい」と応じられ、誠意には誠意で応ずるとの大使の人柄が終始強く反映された会見でした。

会見終了後、アンドレス・ゴンサレス・バジェステル参事官の解説で、 2004 年キューバ・アイルランド合作の「テロとの闘い」を約 30 分間鑑賞し、参加者全員に関連資料一式が配布されました。後日、中西理事長が連載エッセイの中で紹介される予定です。なお、 5 月にチェ・ゲバラの娘さんが来日されるそうです。

第二次キューバ共和国訪問団報告

浪木 明 (2008年3月10日 15時06分)

2月25日(月) 中西、浪木、片山、北原の4名、17時エアカナダ機で成田出発。約9時間のフライトを経てバンクーバー到着。入国審査の後、エアカナダ機034便に乗り換え、約4時間後にトロント着。スーツケースが出てくるまで1時間半近くかかる。ホリデイ・イン・セレクト泊。気温3度。

2月26日(火) 9時05分、エアカナダ機964便でトロント発。12時45分ハバナ着。カナダ・キューバ間は近い。気温22度。風が強く昨年よりも肌寒く感じられた。空港からガイドのヤセット、ボデギータの佐々木女史の添乗で革命広場、ホセ・マルティ記念博物館見学後、ユネスコの世界遺産に指定されているハバナ旧市街へ。ヘミングウェイが常宿としていたアンボス・ムンドス着。夜、先着の鈴木とボデギータの清野氏と合流し、ホテル・ナシオナルにてブエナ・ビスタ・ソシャル・クラブ・ディナーショー鑑賞。浪木、司会者のインタビューにスペイン語で応答。

2月27日(水) 6階ルーフガーデンのレストランで旧市街を眺めながら朝食。アジア・オセアニア研究センター訪問。元ラオス大使のマリア・アイダ・ノガレス・ヒメネス副所長よりセンターの沿革説明を受けた後、元インド大使のフアン・カレテーロ・イバニェス所長と会見。中西からIGCP及び訪問団紹介。研究センター側から若手研究者6名同席。今後の交流発展を約しあった。昼食後、昨年訪問したハバナ大学経済研究センター再訪。元所長のフアン・トリアナ・コルドビ教授と約1時間半討議。夜、世界で最も距離が短い中華街のティエン・タンにて食事。オーナーと記念撮影。

2月28日(木) 午前中、市内の有機栽培農園見学。オーナーは元軍人。11時、防衛研究センター訪問。マヌエル・カルボネル・ビダル副総裁、エンリケ・マルティネス・ディアス専門官、他1名と「キューバミサイル危機」について討議。議論が白熱し2時間近くに及ぶ。ここまでの通訳は清野氏。アンボス・ムンドスをチェックアウトし、ハバナ空港へ。20時、クバーナ航空にてオルギンへ。オールインクルーシブのビーチリゾートホテル、ソル・リオ・デ・ルーナス泊。

2月29日(金) 9時にホテルを出て、港町バリアイへ。1492年にコロンブスが上陸したバリアイ港国立記念公園見学。馬車に乗りながらの移動。時々雨。午後ホテルに戻り、各自ビーチ、バー、ショッピングを楽しむ。

3月1日(土) 9時にチェックアウトし、キューバ国歌誕生の地・バヤモへ。野外集会場でイギリス人観光客らと共に生演奏でサルサ、ソン、チャチャチャを踊る。午後、キューバ人なら必ず一生に一度は訪れる聖地、カリダ・デル・コブレ見学。夕方、メリア・サンティアゴ・デ・クーバ泊。

3月2日(日) 9時にホテルを出て、カストロら革命軍が集結し、モンカダ兵営襲撃作戦を練った、グランヒータ・シボネイ訪問。キューバ革命の出発点となった7月26日モンカダ博物館見学。町の至る所に「26」の数字が見られた。7月26日はキューバの革命記念日である。モロ要塞に移動し、美しいカリブ海を眺めながら昼食。午後、アントニオ・マセオ広場見学。夕食は世界で一番小さなキューバの鳥の名前がついたレストラン「スン・スン」。

3月3日(月) 7時チェックアウトし、ホテルが用意したお弁当を持って空港へ。クバーナ航空にてハバナに戻る。昼食はやはり鳥の名前を冠した「ラ・フェルミナ」。14時、ハバナ・リブレ着。ハバナに帰ってきたという感覚。ハバナ大学を中心に新市街を散策。

3月4日(火) 9時半チェックアウトし、在キューバ日本国大使館を表敬訪問。10時から約1時間、中西、浪木、鈴木、北原の4名、川真田一穂公使参事官、大野正義一等書記官と会見。終了後、ハバナ国際空港に向かいエアカナダ機でトロントへ。ホリデイ・イン・セレクト泊。気温マイナス10度、雪。

3月5日(水) 10時チェックアウトし、トロント国際空港へ。航空機、約2時間半遅延のため17時トロント発。

3月6日(木) 20時05分、成田着。気温5度、曇り。

今回の訪問は、昨年の訪問から新たな段階に大きな一歩を深く刻んだ非常に内容の濃いものであった。特に在日本キューバ大使館・コシーオ大使の支援、ボデギータの清野氏の通訳により、三つの研究センターとの交流を実現し、研究所として貴重な討議の機会を持つことが出来た。

11日間という長丁場にもかかわらず、中西団長を中心に全訪問団員が精力的かつ自立的に日程をこなし、何よりも全員が無事故で帰国できたことが、二年連続で実務に携わらせていただいた立場としては望外の喜びである。約一年間、清野氏と百回を優に越える企画・協議を重ね、3回のスペイン語講座を実施し、延べ50人に及ぶ訪問参加促進活動の苦労も吹き飛んだ。

個人的には、30年にわたって様々な御教示をいただいてきた中西理事長と、3年間にわたって英語を個人指導させていただいた北原由貴さんという、恩師と教え子の両方と旅をさせていただくという稀有の体験をさせていただき、大いに学ばせていただいた。教育は人の魂に触れる聖業である。この教育を重視し、大学教育を無償で提供するキューバの未来は明るい。更にスペイン語に磨きをかけ、再びキューバの土を踏むことをハバナの美しい日の出に固く誓った。関係者各位にこの場をお借りして心より感謝申し上げたい。

外国語があなたを変えていく(5)

浪木 明 (2005年8月7日 12時44分)

私の部屋には二つのグローブ(球体)があります。一つは地球儀、もう一つはミラーボールです。時は1979年、国際関係論に取り組み始めた私は、六 本木や新宿のディスコに足繁く通い、輝くミラーボールの下で青春の汗を流し、サングリアで喉を潤していました。そして、このミラーボールこそ私の「多重人 格」のシンボルとなったのです。

複数の外国語に取り組んでいくと、自身のコア(核)となる人格に様々なアングル(角度)が加わっていきます。この構造を見事に立体化したものがミ ラーボールなのです。ミラーボールは一見一つの球体でありながら、その球面は多数のミラーから成っています。その一枚一枚が人の「格」であるならば、ミ ラーボールはまさに「多重人格」の象徴といえます。ここで使う「多重人格」には、否定的な意味合いは一切ありません。ミラーの数が多ければ多いほど人間の 幅が広がり、世界のどこに行っても通用する「世界市民」の要件となるのです。

私はダンスが大好きです。「舞踏会」という響きには懐かしさと憧れさえ感じます。3才頃までに人間としての基盤(コア)が出来上がると言われます が、比喩的に言えば、その外側を覆うミラー=マスク(仮面)はその気さえあれば交換可能であり、これこそ未知と既知を往復する貴重な道具なのです。つまり この道具=マスクを手に入れたら、誰でも世界各地のマスカレード(仮面舞踏会)に参加できるのです。なんと楽しいことでしょう!

このコラムが一部の読者の方から、「ユニークな視点だ」「面白い発想だ」との声を頂いておりますが、私が四方八方に放つミラーボールの光を受け止め てください。少しでも納得して行動に移せたなら、あなたはもう「多重人格」の扉を開いたことになるのです。外国語学習はいつでもどこでもスタートできるの です。もちろん、外国語学習だけが「多重人格」を実現する訳ではありません。私の場合は、演劇・ダンス・ミュージカルも大いに役に立ちました。これらにつ いては別の機会に論じます。

有り難いことに、このコラム執筆を通して自分を見つめ直し、新たな決意で外国語研鑚に一層熱が入っております。酷暑の中、連日9時間に及ぶ英語指 導にあたっておりますが、疲れません。アーノルド・トインビー博士曰く、「究極の才とは、仕事と遊びとの境を曖昧にさせる才能である」 あなたも「多重人 格者」になりませんか?毎日、楽しくなりますよ。次回は、真夏の夜の「シャルウィーダンス?」です。

外国語があなたを変えていく(4)

浪木 明 (2005年7月16日 15時09分)

心理テストでコップに半分入っている水を見て「もう半分しかない」と考える人は悲観主義者、「まだ半分も残っている」と考える人は楽観主義者というものがあります。しかし、私は何も感じません。私は「中観主義者」なのです。

長い間、私は楽観主義はプラス、悲観主義はマイナスと考え、意識的に楽観主義者に近づこうとしていました。しかし、前者には「責任回避、日和見」 というマイナス面があり、後者には「慎重、防衛」というプラス面がありはしないかと考えるようになりました。もし世の中がどちらか一方のグループだけに なったとしたら、人の喜怒哀楽もバランスが崩壊し、人生はとてもつまらないものになってしまうことでしょう。物事には常にプラス面とマイナス面が存在する のです。それを認め合うことの方が、どんなに人生を豊かにすることでしょうか。

ところで日本では血液型と性格の間に強い相関関係があるとする書籍に人気があります。冷静に考えれば地球上63億の人間の性格をたった四つのカテ ゴリーに分類することなど不可能です。一方視点を変えれば、四つのカテゴリーに63億の人間を分類することは案外簡単なことかもしれません。得てして人間 は何かの基準でグループ化して分類するのが好きらしい。それ自体は問題ないのですが、そこに優劣や上下の差異をつけ異なるものを排除していく傾向が見てと れます。

話は変わりますが、一つの論題について肯定と否定の両方の側に立って考えるディベート(討論)が注目されるようになってきました。私は学生時代に 英語討論で「核兵器は必要か?」との論題にジャンケンで負けて肯定側に立ったことがあります。自身の意見とは正反対の主張をする羽目になり、瞬間「負け た」と思いました。しかしここで知恵を絞り「地球に大隕石が接近し、それを破壊しなければ地球は滅びるという状況下では、核兵器が必要なこともある」と主 張し、ディベートに勝ったのです。私の「中観主義」への第一歩でした。

この出来事は私の思考形成に大きな影響を与えました。立場が変われば主義主張も変わること、立場が変わったとしてもその批判に耐えうる整合性を持つこと、感情を制御し論理を中心に物事を見る重要性などです。

外国語の差異に目を転じると、スペイン語では「皿が私の手から落ちた」という表現の仕方があります。日本語なら「私は皿を落としてしまった」とな るでしょう。当初、「スペイン語は、何と無責任な表現をするのか」と思いましたが、次第に「何とプラス思考な表現だ」と思うようになりました。最近の某知 事の「フランス語は国際語失格」発言問題は、言語に優劣をつける極めて乱暴で危険な考え方です。

異なる言語や文化の存在が、己を見つめ直し、相手の立場に立つ重要性を教えてくれるのです。外国語があなたを変えていくのです。「中観主義者」は 人生の様々な局面で紛争の解決に寄与することができ、異なるものとの交流を楽しみながら世界市民そして平和を目指すのです。このような限りなき自己の拡大 と変革のプロセスにおいて、外国語学習を通じて得たものの一つが「多重人格」です。これについては次回論じたいと思います。

外国語があなたを変えていく(3)

浪木 明 (2005年7月3日 15時49分)

「大学合格のために英単語を8000語覚える」とか「辞書を覚えたページから破って食べる」といった涙ぐましい(と言うよりも異常な)決意をされた方には、英語が大きな苦痛の種だったことでしょう。

これからお話する内容は、科学的な裏付けはありませんが、少なくとも個人的な体験や経験から、外国語学習が美容と長寿を実現するというユニークな視点を提供するものです。

ある外国語を徹底的に音読練習すると、徐々にその言語を母語とする人の顔つきに変わっていきます。中国語に堪能で天安門広場で警官に現地人と間違 われた友人。ブラジルのサンバのリズムで血が騒ぐセニョリータ。フランスのエスプリの香りが瞳に漂うマドモアゼル。数多くの日本人が異文化の雰囲気を醸し 出しています。これは日本語では使わない発音器官の使用が原因の一つなのだそうです。内なる美容整形かもしれません。

今、私は生徒の女子中高生たちと「英語の音読練習を通じて、ダイエット目標を立て、セレブを目指す」誓いを立てています。A子さんはこの夏休み終 了までにマイナス2キロ。B子さんはマイナス3キロ。ちなみに私はマイナス2・5キロ。たいていの女性が関心を持っている美容(特にダイエット)と英語学 習とのコラボレーションなのです。

音読練習は見方を変えれば、有酸素運動です。したがって食事上の不摂生がなければ、効果的なダイエットの立派な手段となり、セレブへの道を開くのです。

では具体的にどう練習するのか?ウィスパーとモニターです。前者は囁きながら音読をします。横隔膜を使うので腹式呼吸法の体得とともにウエストを 引き締め、「軽くヤバイ」貴女にも効果大です。後者は利き手を耳にヘッドホンのようにかざし、自分の発音を自己チェックするのです。

私は3年前に「76歳まで生きよう!」と決めましたが、最近、「100歳まで生きよう!」に変わりました。外国語は日本語では使わない脳の部分を活性化し、アルツハイマー病や認知症に罹りにくくするので、一つでも多くの外国語に取り組めば長寿につながっていくようです。

「長生きのリスク」という言葉があります。これは年金・医療・介護の必要性に直結しますが、どちらかと言えば悲観的な考え方でしょう。人生は楽し むためにあるのです。異文化、異性と積極的に交流し、一日でも長く生きようとすることです。日本は世界一の長寿国ですが、その質が問われています。

私はある宇宙語を三千万回以上音読してきました。その結果、25年間カゼをひかず、健康状態も問題なく、何よりも落ち込んだことが一度もありませ ん。外国語はありがたいことに狭い意味の美容のみならず、質の高い長寿をも提供してくれるのです。自分の顔と体を鏡に映してビフォーアフターを楽しみませ んか?

さあ、あなたは何キロ減量して何歳まで生きようと思いますか?今日はあなたの余生の初日です。人生は一度だけですが、変身は十分可能です。この世には60億以上の多様な生き方があるのですから。次回は「多重人格・中観主義」について語ります。

外国語があなたを変えていく(2)

浪木 明 (2005年6月19日 17時07分)

今回は、「時間管理」について触れたいと思います。小学校時代に夏休み前の計画表(もしくは日課表)を作った経験をお持ちの方は多いでしょう。今振り返ると、私は「計画を立てる ことが大好き」でした。いくつものパターンの日課を考えるだけで楽しくて仕方がなかったものです。

特に旅に出る時は、各種交通機関の時刻表や地図、ガイドブックを広げ、あたかも実際に旅をしているかのような錯覚に落ち、気がつけば夜が明けていたこともしばしばでした。

日常生活においても、電車の何両目のどの位置に立てば、次の乗り換えがスムーズに運ぶかを常に考えてしまいます。スーパーに買い物に行けば、どの売り場からスタートし、所要時間 と予算を正確に計算できるようになっています。

実はこのことが仕事では、「スケジュール管理能力」として発揮されるのです。スケジュールの管理ミスは「時間の無駄」となります。私は現在18人 の生徒たちに英語の個別指導をしておりますが、生徒各々が使っている教材やクラブ活動、他の習い事などが異なります。しかし個々の「スケジュール管理」を 徹底しているため、授業時間設定ミスはほとんどなく、無駄な時間がなくなるのです。

外国語学習において、「時間の確保」は絶対必要条件となります。そのため学習習慣が身に付かない悩みを持つ生徒には、「マイライフノート」をつけ させます。これは、週間単位で毎日の(1)起床時刻、(2)学習時間数(1時間ではなく60分と、分単位で記入)、(3)就寝時刻、(4)その日の気分ベ クトル(上昇・水平・下降)を矢印で記入してもらいます。寝る直前の数分でできる作業で す。

このノートを一ヶ月続けると、自分の生活習慣の傾向性が見えてきます。「朝型か夜型か?」「何曜日が調子が良いか?」などです。私はこのデータを 参考に、単に「英語頑張りなさい!」というような抽象的なアドバイスではなく、あたかもスポーツコーチのように具体的な目標達成メニューを考案することが 可能となるのです。

そして、目標が達成できなければ、生徒を叱るのではなく、新しいメニューを作り直し、あくまで指導する側の自分がもっと魅力ある授業ができるよう 工夫するのです。偏差値については、高校卒業と同時に消えて無くなる体温計のようなものと考え、結局のところ、「英語を使って仕事が出来、食べられるよう になる」ことを一つのゴールと捉えています。

大切なことは、始めは誰かに管理されても、いつかは自分で自分を管理できるようになることです。これが実現すれば、外国語はあなたを変えていくはずです。

次回は、「美容と長寿」を取り上げます。

外国語があなたを変えていく(1)

浪木 明 (2005年6月5日 20時45分)

私は中学1年生の時から、NHKラジオ講座の聴取をベースに、33年間一日も欠かさず英語を中心に外国語研鑚に取り組んできました。使用したテキ ストは2500冊にもなります。最初は日本語と異なる音に魅せられ、未知なる他国への憧れから始まった外国語への興味も、その深さを知るにつれ、「外国語 を学ぶことはその国に対する最大級の敬意の表明である」との信念を持つに至りました。

幸い、私は一貫して教育の現場、すなわち国内外の大学や大手英会話スクール、個人指導教室に勤務させていただき、老若男女を問わず数多くの方々と接してきました。その貴重な体験の中で、「外国語が人間にどのような変化を与えるのか」に注目し始めるようになったのです。

本コラムでは、キャリア・カウンセリングとコーチングによる独自の英語指導法の一端を紹介しつつ、読者の皆様を外国語ワールドに誘い、学習意欲向上の一助とすることを目的にしています。初回にあたり申し上げたいことは以下の二点です。

第一に、「目標・目的を明確にし、書き出すこと」です。「何のため」と問い続けることが、外国語と付き合い続ける原動力となり、帰すべき原点となります。

次に、「学習量の蓄積は人間の質の転換をもたらす」ということです。語学には必ず停滞期があります。そこで止めてしまうか前へ進むかによって、その人の外国語運用能力の伸び方が大きく左右されます。つまり「継続は力なり」に尽きます。

しかしながら、外国語学習は「言うは易く行うは難し」です。どうすればいいでしょう?キーワードは、美容・長寿・多重人格・中観主義・シャルウィ―ダンス?・直立レッサーパンダ・謎のピアノマンといったところでしょうか。次回をお楽しみに!