最近の国際関係学の動向と論争

岩木 秀樹

2011年3月11日に配信された講義を複数回に分けて掲載いたします。ー事務局

特定非営利活動法人 地球宇宙平和研究所
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最近の国際関係学の動向と論争

岩木 秀樹

9・11事件以後、世界中で「テロ」や様々な紛争が続いている。悲惨や戦争から幸福や平和への転換が望まれている中で、戦争と平和の研究が主要テーマである国際関係学の役割が重要になってきている。

毎年世界中で、10万人を超える学生が国際関係学を学び、1万以上の国際関係学の学術論文や書籍が発行されていると言われている。(1)このような膨大な業績全てを考察する時間も能力もないので、本稿では主に21世紀に入ってからの英語と日本語による主要な国際関係学の成果を題材に、その動向と特徴さらに論争を分析していく。

第1章では、21世紀の国際関係学の動向を、シリーズもの、テキスト関係、理論書などに分類して紹介する。第2章では、国際関係学の特徴を米国、英国、日本に分けて、それぞれ分析する。第3章では、実証主義と脱実証主義をめぐる第三の論争について触れ、脱実証主義の意義を考察していく。

目次

  • 1. 21世紀の国際関係学の動向
  • 2. 米国、英国、日本の国際関係学の特徴
  • 3. 最近の脱実証主義論争
  • おわりに

(1) Paul Joseph, “International Relations,” Nigel J. Young eds., The Oxford international encyclopedia of peace, Vol. 2, Oxford University Press, 2010, p. 459.