グローバル・アカデミー報告

事務局

2010年7月18日(日)15:20から16:50まで、横浜市青葉区区民活動支援センター会議室1で、2010年度第1回「グローバル・アカデミー GA(地球大学院)」が行われました。9名の方が参加され、有意義な議論をすることが出来ました。

今回は渡辺宏副理事長が「戦後日本社会を考える『主体としての個人』という観点を軸として」というテーマで発表されました。

まず戦後社会について、「平和と中流のライフスタイル」に象徴される戦後社会に対する肯定的評価と、多くの差別と犠牲の上に成り立っているとする批判的評価を立て分けた上で、戦後価値として主体性・開放性・非暴力性を基調とする戦後民主主義に対して一定の評価をするべきだと主張されました。

主体としての個人の問題について、1980年代の消費社会によって大きく変容し、市場は人間を商品として手段化する傾向にあり、主体が崩壊しつつあるとされました。それに対して、民衆個々人の主体が自分の欲望に忠実なことこそ国家主義への抵抗になるとの意見もあり、また最近の論壇の若手には主体性など存在せず、システムが良好に機能していれば大きな問題にはならないとの論が紹介されました。

今後、再び主体や個と公の問題が再考され、新しい共同体・公共を作り出す試みがなされる可能性があり、現在、大きな転換期にあることが指摘されました。