むすび -コスモナイゼーション第2期とグローバリゼーション第3期 ―コスモナイゼーションとグローバリゼーション
中西 治 (2010年7月13日 15時00分)
宇宙が生まれ、拡大し始めたことによって、コスモナイゼーションが始まった。
宇宙のなかに地球が生まれ、地球上に人類が誕生し、地球上の各地に広がり始めたことによって、グローバリゼーションが始まった。
1492年にコロンブスがアメリカ大陸に到達し、地球上に拡散した人間を結び合わせ始めたことによって、グローバリゼーションの第二期が始まった。
1957年にソビエトが人工衛星スプートニクを打ち上げたことによって、グローバリゼーションの第三期が始まった。同時に、コスモナイゼーションの第二期が始まった。人間が拡散した宇宙を結び合わせ始めた。
グローバリゼーションもコスモナイゼーションもその担い手は人間である。
宇宙も、地球も、人間も、人間の社会も、最初はカオス (khaos=混沌)の状態であった。アナーキー(anarshy)であった。そこからコスモス(cosmos)が形成された。コスモスとは調和のとれた統一体であり、秩序(order)である。それは一定の期間、安定(stability)する。制度(system)にも寿命がある。ふたたびカオス状態が生じる。
宇宙のなかで起こる出来事は「混沌>秩序>安定>混沌>新秩序>安定>混沌>新新秩序>」と弁証法的に発展する。この循環の過程は正常であり、混沌も正常な過程の一つである。
混沌は恐れるべきことではない。
混沌は新しいものを生み出す源泉である。
始めのあるものには必ず終わりがある。
宇宙も地球も人間もそうである。
ガモフは『太陽の誕生と死』で「数十億年の後、わが太陽は衰退をつづけることは疑いない。地球の温度は零下200度にも下がり、地上の生命はほろんでしまう。これは何のこともない。それよりもずっと以前に太陽の活動ははげしくなり、人類は焼け死んでいるであろうから。」と書いている。
人間の生命もせいぜい百年である。生ある限り命を大切にし、楽しく生きればよい。
私はこの地球上に、しかも、21世紀に、人間として生きていることに大変感謝している。
21世紀に人間は他の惑星に立ち、コスモナイゼーションをさらに一歩進めるであろう。
グローバリゼーションもいっそう進み、多様ななかでのグローバルな統合がさらに進むであろう。
宇宙は、地球は、人間は、人間の社会はやっとここまで来た。
これからも長い道を歩むであろう。
目次に戻る
