第4回グローバル・アカデミー報告

岩木 秀樹

2009 年 10 月 18 日 (日) 13:30 から 16:40 まで、横浜市青葉区区民活動支援センター会議室 2・3 で、第 4 回「グローバル・アカデミー GA (地球大学院) 」を行いました。会員でない方が 4 名も参加され、合計 14 名の方々によって、有意義な議論をすることが出来ました。

1 コマ目 (13:30-15:00) には汪鴻祥 (創価大学教授) さんが「現代中国外交の再考 ―その変化、特徴、課題などについて―」を、 2 コマ目 (15:10-16: 40) には徳永雅博 (江東区議会議員) さんが「民主党政権の誕生の背景と今後について」を発表しました。いずれのテーマも、中華人民共和国建国 60 周年と日本における政権交代という非常にタイムリーかつ興味深いテーマでした。

汪さんの発表では、まず建国以来 60 年間の外交の変化が論じられ、半植民地国家から独立自主国家へ、革命の外交から平和の外交等への変遷が概観された。さらに最近の中国がグローバル化の受益者、国際秩序の建設者になったことも指摘された。その後、中国外交の特徴として、目標・周期・理念・風格・形態・構図に分けて分析され、最後に今後の課題として、「調和世界」の構築や周辺・国境問題の処理、さらに国際貢献の向上などの重要性を指摘された。非常にわかりやすい報告で中国外交 60 年を総括的に概観でき、今後の中国の行く末をより見通すことができたと思います。

徳永さんの発表では、まず 2009 年 8 月 30 日の衆議院選挙結果の特徴として、政権交代の実現、自由な言論環境の誕生、官僚中心からの脱却、閣僚への労働者の代表の就任を挙げ、また政権交代の背景として、新自由主義への怒りと二大政党制への期待があると指摘された。さらに政権交代の社会的経済的背景として、所得の低下、労働環境の悪化、自殺者の増大、利益誘導型政治の限界等を考察された。民主党が目指すものは、政治主導の地域主権国家であり、従来の 55 年体制によるイデオロギー論争から生活者の視点へのパラダイムシフトであると述べられた。細かい数字に裏付けられた説得的な発表であり、今後の日本の将来を指し示すものであったと思います。