北京での大きな祭りの成功を祝う!

中西 治

北京でのオリンピックの閉会式を最初から最後まで寝ないで見ました。

開会式は、秦の始皇帝から共産党の胡錦涛までの中国を中国的に誇示しているな、と感じながら、途中で眠ってしまいました。

中国人は 100 年來の夢ではなく、幾千年來の夢、中国を中心とした世界の夢を実現したな、と夢うつつのなかで思いました。

祭りは大きくて、愉しいのがよろしい。華やかで、美しかったです。

小さな国がすれば、こけおどしに見えますが、大きな国がすれば、さすが大きな国は大きなことをするなと思わせます。

メダルを幾つとったのかなどは問題ではありません。オリンピックは参加し、仲良くなることに意味があるのです。

開会式で各国ごとに国旗を掲げて入場するのも、優勝者を国旗と国歌で讃えるのも異様です。

オリンピックは国が主催するのではなく、都市が主催するのです。都市に集う人々が主催し、個人とそのグループが参加するのです。だから、国と国が戦争しているときにもオリンピックは開かれるのです。都市が、人々が、見ず知らずの人と人が殺し合う戦争の愚かしさを国に教え、止めさせるのです。人々が入り交じった閉会式の最後の状況が正常なのです。

日本は 1964 年の東京オリンピックを経て、農工社会から工業社会・知識情報社会へと変わりました。中国もこのオリンピックを経て、急速に農業社会から農工社会・工業社会・知識情報社会へと変わるでしょう。中国は洗練された社会になるでしょう。

中国共産党の功績は中国を外国の支配から解放し、一つの国にまとめ、米国やロシアと並ぶ大国に仕上げたことです。今回の祭りはその到達点を示すものです。

地球は一つですが、日本も中国も世界も一つではありません。日本も中国も世界も多様です。さまざまな人々がさまざまな生き方をしています。人々は多様な生活を求めています。

中国の内外で、この祭りを苦々しく見ていた人々がいました。中国の指導者は今後この人々にもっと配慮しなければなりません。

ともあれ、北京での大きな祭りの成功を祝います。おめでとう!