出生率と合計特殊出生率について

中西 治

昨日は研究所の合同研究会に多数の方の参加をいただき感謝しています。

そのさい、私は、現在 1 億 2700 万人ほどの日本の人口が 2050 年には下位仮定で 8997 万人、中位仮定で 9515 万人、上位仮定で 1 億 195 万人になる、と申しました。この数値は国立社会保障・人口問題研究所が将来の出生、死亡、および、国際人口移動について仮定を設けて推計したものです。時間の関係で詳しく説明できなかったので、この推計の根拠の一つとなっている「合計特殊出生率」について追加報告します。

まず、「出生率」とは、年齢 15 歳から 49 歳までの日本人女性を対象とし、 (日本人女性の出生数) を (日本人女性人口) で割った数値です。「合計特殊出生率」とは、 (日本人女性の出生数) に (外国人女性の生んだ日本国籍児の数) 、すなわち、 (日本人を父とする児の数) を加え、 (日本人女性人口) で割った数値です。

将来の日本の人口は推計通りにならないでしょう。「日本」にこだわり、「日本人女性」とか、「日本人男性」にこだわるからこういうことになるのです。

私たちは「地球人」です。「地球人」は現在の 66 億人から 2050 年には 90 億人に増えます。日本の人口も増えるでしょう。「日本」にこだわる時代は終わっているのです。