第二次キューバ共和国訪問団報告

浪木 明

2月25日(月) 中西、浪木、片山、北原の4名、17時エアカナダ機で成田出発。約9時間のフライトを経てバンクーバー到着。入国審査の後、エアカナダ機034便に乗り換え、約4時間後にトロント着。スーツケースが出てくるまで1時間半近くかかる。ホリデイ・イン・セレクト泊。気温3度。

2月26日(火) 9時05分、エアカナダ機964便でトロント発。12時45分ハバナ着。カナダ・キューバ間は近い。気温22度。風が強く昨年よりも肌寒く感じられた。空港からガイドのヤセット、ボデギータの佐々木女史の添乗で革命広場、ホセ・マルティ記念博物館見学後、ユネスコの世界遺産に指定されているハバナ旧市街へ。ヘミングウェイが常宿としていたアンボス・ムンドス着。夜、先着の鈴木とボデギータの清野氏と合流し、ホテル・ナシオナルにてブエナ・ビスタ・ソシャル・クラブ・ディナーショー鑑賞。浪木、司会者のインタビューにスペイン語で応答。

2月27日(水) 6階ルーフガーデンのレストランで旧市街を眺めながら朝食。アジア・オセアニア研究センター訪問。元ラオス大使のマリア・アイダ・ノガレス・ヒメネス副所長よりセンターの沿革説明を受けた後、元インド大使のフアン・カレテーロ・イバニェス所長と会見。中西からIGCP及び訪問団紹介。研究センター側から若手研究者6名同席。今後の交流発展を約しあった。昼食後、昨年訪問したハバナ大学経済研究センター再訪。元所長のフアン・トリアナ・コルドビ教授と約1時間半討議。夜、世界で最も距離が短い中華街のティエン・タンにて食事。オーナーと記念撮影。

2月28日(木) 午前中、市内の有機栽培農園見学。オーナーは元軍人。11時、防衛研究センター訪問。マヌエル・カルボネル・ビダル副総裁、エンリケ・マルティネス・ディアス専門官、他1名と「キューバミサイル危機」について討議。議論が白熱し2時間近くに及ぶ。ここまでの通訳は清野氏。アンボス・ムンドスをチェックアウトし、ハバナ空港へ。20時、クバーナ航空にてオルギンへ。オールインクルーシブのビーチリゾートホテル、ソル・リオ・デ・ルーナス泊。

2月29日(金) 9時にホテルを出て、港町バリアイへ。1492年にコロンブスが上陸したバリアイ港国立記念公園見学。馬車に乗りながらの移動。時々雨。午後ホテルに戻り、各自ビーチ、バー、ショッピングを楽しむ。

3月1日(土) 9時にチェックアウトし、キューバ国歌誕生の地・バヤモへ。野外集会場でイギリス人観光客らと共に生演奏でサルサ、ソン、チャチャチャを踊る。午後、キューバ人なら必ず一生に一度は訪れる聖地、カリダ・デル・コブレ見学。夕方、メリア・サンティアゴ・デ・クーバ泊。

3月2日(日) 9時にホテルを出て、カストロら革命軍が集結し、モンカダ兵営襲撃作戦を練った、グランヒータ・シボネイ訪問。キューバ革命の出発点となった7月26日モンカダ博物館見学。町の至る所に「26」の数字が見られた。7月26日はキューバの革命記念日である。モロ要塞に移動し、美しいカリブ海を眺めながら昼食。午後、アントニオ・マセオ広場見学。夕食は世界で一番小さなキューバの鳥の名前がついたレストラン「スン・スン」。

3月3日(月) 7時チェックアウトし、ホテルが用意したお弁当を持って空港へ。クバーナ航空にてハバナに戻る。昼食はやはり鳥の名前を冠した「ラ・フェルミナ」。14時、ハバナ・リブレ着。ハバナに帰ってきたという感覚。ハバナ大学を中心に新市街を散策。

3月4日(火) 9時半チェックアウトし、在キューバ日本国大使館を表敬訪問。10時から約1時間、中西、浪木、鈴木、北原の4名、川真田一穂公使参事官、大野正義一等書記官と会見。終了後、ハバナ国際空港に向かいエアカナダ機でトロントへ。ホリデイ・イン・セレクト泊。気温マイナス10度、雪。

3月5日(水) 10時チェックアウトし、トロント国際空港へ。航空機、約2時間半遅延のため17時トロント発。

3月6日(木) 20時05分、成田着。気温5度、曇り。

今回の訪問は、昨年の訪問から新たな段階に大きな一歩を深く刻んだ非常に内容の濃いものであった。特に在日本キューバ大使館・コシーオ大使の支援、ボデギータの清野氏の通訳により、三つの研究センターとの交流を実現し、研究所として貴重な討議の機会を持つことが出来た。

11日間という長丁場にもかかわらず、中西団長を中心に全訪問団員が精力的かつ自立的に日程をこなし、何よりも全員が無事故で帰国できたことが、二年連続で実務に携わらせていただいた立場としては望外の喜びである。約一年間、清野氏と百回を優に越える企画・協議を重ね、3回のスペイン語講座を実施し、延べ50人に及ぶ訪問参加促進活動の苦労も吹き飛んだ。

個人的には、30年にわたって様々な御教示をいただいてきた中西理事長と、3年間にわたって英語を個人指導させていただいた北原由貴さんという、恩師と教え子の両方と旅をさせていただくという稀有の体験をさせていただき、大いに学ばせていただいた。教育は人の魂に触れる聖業である。この教育を重視し、大学教育を無償で提供するキューバの未来は明るい。更にスペイン語に磨きをかけ、再びキューバの土を踏むことをハバナの美しい日の出に固く誓った。関係者各位にこの場をお借りして心より感謝申し上げたい。