日本政界再編劇第一幕、終わる

中西 治

昨11月7日、大学に行っている間に日本政界再編劇第一幕が終わりました。

一昨6日夜に小沢さんが辞意を撤回し、昨夕の民主党両院議員懇談会で正式に辞任を取りやめて、幕は下りました。
第一幕で問われたのは小沢さんの資質と力量です。

参議院選挙で大敗した安倍さんに代わって首相となった福田さんが民主党との大連立を考えたのは当然です。自民党にとって現状を打開する道はこれしかありません。問題は小沢さんの対応です。
参議院選挙で主権者が民主党に託したのは現状の打破です。現在の選挙制度では自民党政権を倒すためには民主党に入れるしかないのです。

小沢さんが心配するように、次の衆議院選挙で民主党が過半数を獲得するのは至難の業です。小沢さんはこの重責に堪えかねて、自民党との連立に身を投じようとしました。それは主権者の願いに反します。
小沢さんは先を急ぎすぎました。少なくとも3年間、おそらく6年間は参議院での民主党の優位は続きます。そのあいだに衆議院でも多数を獲得し、政権を預かれば良いのです。
自民党は連立相手を食いつぶして生き延びる強かな政治家の集まりです。その良い例が社会党です。社会党はもうありません。小沢さんは誰よりもそれをよく知っているはずです。

福田さんはおずおずと海上自衛隊をインド洋へ派遣し、給油を再開しようとしています。小沢さんは国連の旗の下に公然と自衛隊を外国に派遣しようとしています。民主党に票を投じた人が求めているのはそのことではありません。
小沢さんは民主党代表として本当に変わらなければなりません。