9条を守る人を首相に!

中西 治

日本政界の再編劇が始まりました。

まだ幕は開いていません。

プレリュード(前奏曲)が奏でられました。

2007年11月2日に自民党の福田総裁は民主党の小沢代表と会談し、両党の連立に向けての話し合いを始めるように提案しました。小沢さんは党に持ち帰ったあと、これを断りました。

参議院議員選挙で大敗し、参議院で少数派に転落した自民党は、政策を実行するために、選挙で大勝し、多数派となった民主党に助けを求めるより他に方法がないのです。

ここまでは定石です。福田さんにまず石を置かせました。小沢さんはこれを止める石を置きました。さあ、これからです。

福田さんは次へ進むための儀式を終え、インド洋での給油を再開するために具体的な行動に入ります。給油を再開しないという手もあるのですが、福田さんにその勇気はないでしょう。福田さんはまず今国会の会期を延長します。その後に幾つかのシナリオがあります。

一つは参議院で否決されたときに、小泉さんの郵政民営化のひそみにならって、衆議院を解散し、総選挙に打って出ることです。柳の下で二匹目の泥鰌を探します。

もう一つは衆議院で三分の二以上の多数によって再議決し、給油再開法を可決したあとで解散・総選挙をすることです。

いずれにしても、安全保障問題を争点として、給油をしないと日米関係が悪くなると言って危機意識を煽ることでしょう。

さらにもう一つは国会の会期終了後に内閣を改造し、来年の解散・総選挙に備えることです。

いまのところ給油再開の福田さんか、国連の決議があれば自衛隊をアフガニスタンに送り出すという小沢さんか、二つに一つの選択です。

私はもう一つの選択肢があっても良いと思っています。

それは日本国憲法第9条を守り、自衛隊を国外に出さない人を日本国首相にすることです。このような人が多数いる国会議員の中にいないわけはないと思っています。

いよいよ安全保障問題をめぐって政界再編劇の幕が上がります。