中華人民共和国遼寧省阜新市人民政府代表団の歓迎宴

植木 竜司

4月21日、都内で中華人民共和国遼寧省阜新市人民政府代表団の歓迎宴が行われました。

歓迎宴は、4月17日から24日までの日程で中華人民共和国遼寧省経済貿易代表団が訪日し、その中に私たち研究所と関係の深い阜新市の代表団も含まれており、この機会を利用して設けられたものです。

この歓迎宴には、阜新市側から阜新市人民政府対外経済貿易局の趙軍局長、対外経済貿易局の王志偉副局長、招商処の韓文明副処長、招商一局の高慶豊局長の4名が、日本側は中西治理事長、西多英治さん、王元さん、植木竜司の4名、合計8名の方が参加されました。

阜新市側の参加者からは、遼寧省経済貿易代表団阜新市人民政府代表団の訪日の目的や日本での活動、現在の阜新市の経済状況やこれからの展望、阜新市の産業・農業について、対外経済貿易局、招商処の業務内容や役割などについてのお話がありました。

趙局長からは、阜新市は中国でも有名な炭鉱の町であったが、石炭は枯渇しつつあり、現在は経済構造を転換しようと試みている段階であり、そのために中央政府や省政府が力を入れて阜新市を支援しているとし、阜新市として現在、外国企業の誘致、中国国内でも有数の製造業が盛んな都市である隣接する瀋陽市の製造業のサポート役としての産業促進、一年中強い風が吹く気候を利用した風力発電事業、残りわずかとはなっているが石油の高騰によって需要が増している石炭に関連した炭鉱業の促進などを進めていることが紹介されました。また、阜新市には豊富な人的資源があり、今回の訪日団と同じ飛行機で数十名の研修生が日本に来たことや、今回の訪日でいくつかの日本の企業と交流したことなども述べられました。

日本側の参加者からは、以前の阜新市訪問の感想や、日本での夕張市の例などを交えた資源型都市の経済構造転換に関するお話、人的資源をより活かしていくための教育について、中西理事長が現在進めている阜新市における教育事業の紹介などが述べられました。

阜新市の未来について意見を交換し、阜新市が10年後、20年後には今では想像がつかないほど変化し発展すること、阜新市のような都市の発展に取り組むことこそが中華人民共和国政府が現在行うべき第一の課題であること、社会の底辺にいる人たちの幸せのために働き、政策を実行していくことが政治や行政を預かっている者の役割であることなどで、両者の意見が一致しました。

趙局長は宴席の最後に、今回の参加者4人の阜新市訪問を歓迎するとし、早い時期にぜひ実現させてほしいと述べられました。

終始和やかでたいへん有意義な懇談となり、阜新市代表団の方々もたいへん喜んでくださいました。

今回の遼寧省経済貿易代表団の訪日は今月上旬の温家宝首相の訪日に関連して実現したものであり、ここ数年冷え込んでいた日中関係が大きく動き出したことを印象付けるものでした。その中にあって、この歓迎宴は日本との関係がまだ少ない都市である阜新市がこれから日本との交流を増大していくきっかけとなるような大きな意義を持つ会となったのではないかと思います。