朝鮮の「核実験」問題によせて

中西 治

朝鮮が昨10月9日に「地下核実験を安全に成功裏におこなった」と発表しました。

私はこれまで折りに触れて政治的問題について意見を表明してきました。小泉内閣が退陣し、安倍内閣が登場したのを機会にメーリングリストを通じての政治的意見の表明を止めようと思いました。

昨日來、多くの方から朝鮮の核実験問題について意見を求められました。早速、禁を破ってこの問題についての私の考えを明らかにします。

私は朝鮮の先日のロケット実験も今回の核実験も「こけおどし」だと考えています。

ロケット実験も当初は大陸間弾道弾の発射実験として騒ぎ立てられましたが、実際は朝鮮の近海に落ちています。今回の核実験も朝鮮は核実験といっていますが、韓国も、日本も、米国もいまだに核実験とはいっていません。

本当の核実験ならば、すくなくとも米国はただちに核実験と認定します。今回はあまりにも規模が小さいためににわかに核実験とは断定できないのです。

韓国の観測ではマグニチュード3.58~3.7、TNT火薬換算で0.4~0.8キロトン程度といわれています。

包括的核実験禁止条約が想定しているのはおよそ1キロトン以上の地下核実験です。これは広島型原爆(濃縮ウラン型)の約15分の1、長崎型原爆(プルトニウム型)の約20分の1です。

今回の朝鮮の実験は長崎型原爆の50分の1程度といわれています。これは核実験とはいえないのです。

朝鮮は周りが大騒ぎしてくれたおかげで、この程度で核保有国に仲間入りしたのです。

朝鮮の「思うつぼ」です。

朝鮮がたとえ一発のミサイルを持ったとしても、一発の核兵器を持ったとしても、朝鮮半島をめぐる情勢は基本的には変わりません。周辺の中国、ロシア、米国軍はたくさんのミサイルと核兵器を持っているのです。

私は朝鮮は無駄なことをしていると思っています。朝鮮は虚勢を張っています。

私はすべての核爆発実験とすべての核兵器の保有に反対です。私は改めてすべての核保有国にすべての核兵器の廃棄を求めます。

自国は思う存分核実験をし、大量の核兵器を持ちながら、他国は一回の核実験もしてはならないというのは理に合わないでしょう。朝鮮の核実験を非難するものは率先してすべての核兵器を廃棄すべきです。

今回のこともふくめて朝鮮半島をめぐる諸問題を話し合いで平和的に解決しなければなりません。私はそのために努力します。