感動をありがとう

近藤 泉

この春、末息子が小学校を卒業しました。卒業式での感動について。

◆わが子が将来の夢をみんなの前で堂々と言えること。ドキドキ、そして感動。

地元の小学校では壇上で卒業証書をもらう時、将来の夢や中学に行ってやりたいことを会場のみなさんに紹介します。

平凡に「中学に行ったら部活と勉強に頑張りたいです。」という子も多いですが、「和菓子屋を継いでお店を立派にしてみせます!」や「弁護士になって弱い 人を助けたいです。」「スポーツ選手になってプロデビュー戦にお世話になった方を招待したいです。」「のんびりと暮らします。」など、子ども達の個性にい たく感動。子どもたちには夢がなくなったと評するセンセイ方に見せたいと言ったのは私ひとりではありません。ちなみにうちの息子は「新しいことにチャレン ジする。」でした。

◆もう一つ、卒業生が代わる代わる小学校時代の思い出を語る「呼びかけ」の最後に、全員で「日本国憲法 前文」を諳んじること。その意外性と完璧な暗唱に、ものすごく感動。

自分らしく生きていこう、友達を大切にしていこう、あらゆる人を尊重し人権を守ろう、世界中の人々と仲よく生きていこう。しかし今も戦火が絶えない、世界の平和を築いていくのは私たち―――

(日本国憲法 前文)日本国民は、恒久の平和を念願し、人間相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚するのであつて、平和を愛 する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した。われらは、平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去し ようと努めてゐる国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思ふ。われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免かれ、平和のうちに生存する権利 を有することを確認する。

―――心を込めて訴える子ども達の澄み切った声の響きに親たちは圧倒され、深く感動します。 卒業式が、次女の時はアフガン侵攻の当にその時、末息子の今年はイラク攻撃で、子どもを含む多くの犠牲者が連日報道されていた最中でした。「そうだ、わが 子と世界の平和を語らなくては。」と、どの親も目が覚め、ドキドキが止まりません。これを準備された担任団の思いを聞きそびれましたが、子ども達は平和憲 法を学び生命に刻むことができました。

ちなみに次女はその時「へぇ~日本ってこんな素晴らしいものを持ってたんだ。ちっぽけな国じゃなかったんだ。平和憲法を守り抜いてきたのは大変だっただろうな。貴重な宝石のような。誰にも売り飛ばしちゃいけない。」と思ったそうです。

◆わが家の信条。晩のニュースは必ず親子で見て、世界で起きていることについて毎日語り合う。ドラえもんや歌番組と闘いつつ、幼稚園の時から思春期、成人した今も、、、。