ぜひ見なさい

佐藤 仁志

熱狂的な韓国ドラマファンの女性から『冬のソナタ』完全版のビデオを押し付けられた。成田に赴任してまもなくのころである。しばらくは放っておいたのだが、なにせ単身赴任。夜の長さに負けて、つい、最初の1本に手をつけてしまった。物語が学園純愛ドラマとして始まったのにちょっと意表をつかれた。初々しいデート場面と切ない音楽に「ええなぁ…」と胸キュン。次から次へとビデオを入れ替えるうちに、ついに20話(2200分=約37時間)を鑑賞し、ご丁寧なことに、もう1回見直してしまった。

うわさは聞いていたが、「涙の女王」チェ・ジウの58回を筆頭に、過剰なほどの涙腺波状攻撃である。出生の秘密、恋愛の三角~四角関係、すれ違い、家族 の葛藤、交通事故死、難病などなど。「これでもか、これでもか」と苦難・艱難・遭難の連続でドラマが進行する。韓国で食堂に入ったとき、テーブルに出され る皿数の多さに驚いたが、あれに似ている。満腹感はありますね。

字幕だったので、たっぷりと韓国語のシャワーを浴びることもできた。日本語と語順が同じ。似たような発音の単語も多い。発声や語尾などは日本のどこかの方言のようにさえ思えてきた。

「冬ソナ」を見ていると、「朝鮮半島は日本文化のルーツなんだな」と妙に納得してしまう。靖国問題、教科書問題、竹島問題など日韓関係はなにかと騒がしいが、語り合えばかなり親しくなれそうな気がする。韓国語を勉強したくなってきた。

現在、韓国ドラマ「裸足の青春」を鑑賞中である。