猫熊は機械猫の夢を見るか

ねこくま

@横浜市某所N邸研究会

毎月末日曜の研究会が開かれているが皆様はご存じだろうか。テーマは「フルシチョフ時代再考」である。2時間をこえる研究会であるが、学問的であると同時に東アジア国際関係やイラク戦争など最新の国際問題を読み解く鍵を与えてくれるエキサイティングな内容に満ちている。このところの私の最優先事項である。

しかし問題もある。物理的に遠いのである。東京に居住している私が片道2時間以上、往復5時間あまり。誤解を恐れず言うならば2時間の研究会のためにたまの日曜日が費やされる。私はあまりに興味深いために何事にも優先して出席している。しかしさらに遠い場合、あるいは日曜日一日使う余裕が無い人間はあきらめねばならぬ。

大学を卒業したとき思ったこと

私は大学を卒業してサラリーマンになった。勉強を続けたい。さらに高度な教育を受けたいと言う希望は持っていた。一生懸命本も読んだ。ゼミの集ま りがあればこれにも参加した。しかし実際仕事を始めるとそんなに時間は取れなかった。結局サラリーマンの猫をかぶりきれずに退社し大学院に舞い戻ったが、それでも卒業後も大学に集って勉強を続ける仕掛けが作れないかという夢は持ち続けてきた。

機械猫の夢は実現する

あれから20年を越える歳月が流れ、情報技術の進歩は僕らに時間と距離を超える数々の技術的手段を与えてくれた。マルティメディア技術とインターネットである。機械猫とは中国でドラえもんのことを指す。未来から来たどらえもんばりの道具を使えば、2時間の研究会の講義を録画、インターネットを経由して視聴可能だ。もちろんレジメもおくれる。世界中何処にいてもネットに接続できれば研究会に参加できる。論より証拠、以下に5分ほど「講義」を載せておく。おそらく一般的なネット環境とPCさえあれば時差はあっても空間は越えられる。 http://www.s.soka.ac.jp/~ahayashi/2005npo/npo1.html

もちろん時間の差も限りなくゼロに近づけることは可能だ。「講義」をそのままWebカメラでネットに流してしまえば良い。チャットを使えばその場で質問もできる。しかもコストは最低限だ。僕らでも何とか負担できそうだ。毎日11時まで残業していても、休日出勤でも2時間の時間的余裕さえ見つけだせれば勉強を続けることができる。

バーチャル・ユニバーシティ

ありがたいことにN邸講義だけでなく、処々で友人達が活躍している。 地球宇宙平和研究所の知的資源は豊富である。これを活用しない手はない。

インターネットで配信されたレジメをもって講義を聴き、メールで質問し、レポートを送る。チャットルームを開設すれば議論活発なゼミナールだって開ける。卒業資格とか体系的な教育内容とか言われるとまだ準備には時間がかかるかもしれないが、とりあえず国際関係に関心を持つ人間の心を潤すく らいの知的刺激は十分に与えられると信じている。

大猫熊は機械猫の夢を見続けている。