清水学先生講義内容(予定)

事務局

「中央アジア・南西アジアの再編成」(予定)

この講義は、今日の国際情勢の枠組みをどう見るかの問題を、かなり大胆な仮説を出しながら一緒に考えることを目的としています。対象を中央アジア・南西アジアとしますが、偶々選んだものというより、この地域に今日の世界の問題が凝集しているとの認識を前提としています。

  1. 今日の国際紛争の焦点がアフガニスタン・イラク、さらにイスラエルと周辺のパレスチナ、レバノン・シリア、それと深く関わるとされるイランと米・イスラエルの対決に向けられており、その構造は一見、極めて混沌として簡単に解きほぐせない複雑さを見せています。その対立の構図をできるだけ我々に理解できるものに解きほぐしたいというのが、この講義の課題です。それは一見キリスト教・ユダヤ教対イスラームという宗教的な価値観の対立のように見えますが、もっと根深い政治問題も反映しています。
  2. もう一つのユーラシア大陸における勢力関係は、中国の台頭・ロシアの国際政治における復興に対して米国がどのような戦略によって対応しようとしているかと関連があります。米国とロシアとの間の関係では旧ソ連圏諸国に対する影響力をどう及ぼすかの抗争であり、また米国が中国に対して軍事的政治的にどう対抗していくかの課題です。そのなかでエネルギー問題が独自の重要性を持って登場しています。また注目すべきものとして、新興勢力であるインドの台頭が注目されます。
  3. しかし、ユーラシア大陸の政治情勢を大国間の勢力関係だけで読み解くことはできません。そのなかで注目されるのは「上海協力機構」です。これは中国・ロシア・中央アジア諸国を中核にしながら、オブザーバー国としてモンゴル・インド・パキスタン・イランを包み込んでいます。相互に対立要因を内包しながらもこのような地域協力機構を創設・維持している意味は何か、また日本はこのような動きにどう関わるべきかが問われています。
  4. この講義では、率直に意見交換ができることを目的としており、決まった答えを押しつけると言うより、今日の世界の枠組みを理解するステップとなればいいと思います。そこでは、「民主化」とか「反テロ」というスローガン自身も自明のものではありません。

皆様のご参加をお待ちいたしております。

  • 日時:11月12日(日)午後2時から6時まで
  • 場所:かながわ県民センター(JR横浜駅西口徒歩5分)708号室(24名対応)
  • 講師:清水 学先生(前一橋大学教授)
  • テーマ:「中央アジア・南西アジアの再編成」
  • 受講料:会員1,500円 非会員2,000円(第1・2回、4時間分)

他の日程については2006年度後期教育活動をご覧ください。