「憲法改正問題」について(2)

今井 康英

戦後60年の8月30日、第44回総選挙が公示されたので、今回は選挙について私見を述べておきたいと思います。 私のブログでは、主に「憲法改正問題」として扱っています。

小泉首相は今回の選挙を「郵政選挙」にしたいようだが、元衆議院議長(国民新党・綿貫民輔代表)が言うように 「郵政民営化法案に反対か、賛成か。こんな選挙はない。郵政だけが、国のすべてではない」と私も思う。 (もっとも、小泉首相も公示日の遊説第一声の最後のほうで、「もちろん郵政民営化だけが争点ではありません。 首相としての実績を皆さんに判断していただくのは当然です」と述べたようだ。) 総選挙なのだから、過去4年間の小泉内閣の内政外交の全般を評価し、少なくとも衆議院議員の任期に相当する今後4年間を任せうる次期政権の選択が問われなくてはならない。

本来、国民に郵政民営化法案の是非を問うだけなら、「国民投票」をやるべきだ。 IT時代なのだから、技術的には、何事でも簡単に国民投票で是非を決することも 出来るようになっているので、これからは益々そうすべきなのかもしれない。 今や携帯電話やパソコンでネット投票できる時代なのだから、 選挙や国民投票も、やろうと思えば随分簡単に出来るはずである。 これなら、わざわざ投票所に行く必要もないので、若者の投票も期待できる。 むしろ若い世代の方が、ダントツに投票率が高くなってしまうかもしれない。 また、海外旅行中でも投票出来るようにもなる。是非、実現してほしいものだ。

さて、 憲法改正問題については、自民党は「自主憲法」制定論、 公明党は「加憲」論、民主党は「創憲」論であるが、 いずれも第9条に関しては「改悪」論である。 (なお自民党を離党した国会議員などが急遽立ち上げた国民新党、新党日本は、 もともと自民党内の反小泉派であり、「改悪」論に組する立場に立つと思われる。) 一方、社民党、共産党は「護憲」論であり、第9条を守る立場に立っている。 私としては、第9条を守る側の社民党や共産党を応援したいところである。

ところで、マスコミなどでは、自民党と民主党の2大政党による「政権選択」が 最大の争点として喧伝されているが、これは正確ではない。 確かに、解散前の国会議員勢力からすれば、自前の政権として国民に 選択肢を提供しているのは両党であるかもしれないが、今回の選挙でも 第3の選択肢を提供している政党がある。それは共産党だ。 この党は、今回全国300の小選挙区に全員候補者を立ててはいないが、 国民の投票行動によっては、一気に過半数を制するだけの候補者は立てている。 共産党自身が「たしかな野党」と言うのだから仕方ないが、 本来は(可能性として)自前で「与党」にもなりうる第3の党であり、 万年野党であり続ける必要はない。 もっとも、そのためには、先ずこの党が国民多数に信用され、人気のある政党に 脱皮する必要があると思われる。私はそれを期待したい。

私は栃木1区在住であるが、小選挙区には自民、民主、共産の3人が立候補した。 事前に3人に質問メールを送り、2人から回答を得た。 また公開討論会(2人は参加、1人は不参加)にも行って、討論を聞いた。 その結果、私の主張を代弁してくれるに違いないと思える候補者がいたので、 今回はその人に投票しようと決めました。 ハッキリ言えば、死票となることを承知で、 今回の歴史的な総選挙の意味を考え、人類の宝とすべき平和憲法を守りたいという 一人の有権者の選択を明確に示しておきたいからである。