エッセイ11 暴力事件と処分

木村 英亮

高校野球で優勝した駒大苫小牧高で、コーチの暴力事件が公になり、日本高野連では、部長の謹慎処分と野球部への警告を決め、生徒には責任がないので優勝は取り消さないこととし、会長は緊急通達で、上級生による暴力制裁、指導者の暴力を許されないものとし、学校教育法でいかなる暴力も禁止されていることを通達した。この問題についての私の疑問。

  1. 山崎コーチは、辞任するだけで、刑事責任は問われないのだろうか。
  2. 大会終了まで事件を隠していた校長の態度は認められるのか。
  3. 校長はまた、終了まで隠していたのは、被害者の父兄の希望によると虚偽の説明を行っていたようであるが、この点の責任は。
  4. 部員の生徒は暴力事件を知らなかったのか。被害者はひとりだけなのか。

まず、スポーツが、高校の教育活動の中でどのように位置づけられているのかが大切である。学校のために勝てばよいというのであれば、コロッセウムでライオンと闘ったローマの奴隷と同じではないか。明徳義塾は自発的に出場辞退したが、苫小牧高は優勝を辞退する気はなかったといい、公表を延ばしていた 理由について虚偽の説明を行っていた。一体この高校は、生徒に何を教えようというのだろうか。教育の場としては成立していない、のではなかろうか。新聞を読んだ人たちは、高野連の決定で一件落着と納得したのだろうか。