「反戦平和」について(3)

今井 康英

今回は「反戦平和」について述べます。

毎日新聞(長崎版、9日、横田信行)によると、 長崎での反核・平和運動に長く携わってきた元小学校教諭、 松崎龍一さん(69)は、被爆経験はないが、 さまざまなボランティア活動にもかかわる。 平和をはじめとする市民運動の担い手の一人として知られた存在だ。 旧満州(中国東北部)の新京(現・長春)で生まれ育った。 父は家具工場や農園で大勢の中国人を使い、言う事を聞かないと殴った。 自分も中国人の子どもの帽子を取って逃げたりして遊んだ。 敗戦で状況は一変し、暴動を避けて父母と脱出。 途中で母は病死し、駅で大勢の遺体と一緒に燃やされた。 翌年、無一文で日本に引き揚げた。 「戻って初めて、いかに中国から搾取してきたか分かった」と振り返る。 教師として平和運動を意識したのは6年目。 児童が昼休みに流した「さとうきび畑」の歌が校長に途中で止められた。 「反戦の歌をわざわざ小学生に聞かせることはない」という説明に、 逆に反戦・平和を子どもたちへ伝える使命を痛感した。 以後、児童集会で原爆をテーマにした劇の上演や、 被爆で死んだ長崎の教師を描いた映画の上映など、 被爆地で平和教育に取り組んできた。 戦後世代に伝えたいのは 「戦争をしない、させない意志をはっきり主張する」ことの大切さ。 「権力や行政がいつも正しい訳ではないと批判精神を持ち物事を見て。 総右翼化が進む中、行動に出ないのは認めることと同じ。 署名やカンパ、励ましの声掛けなど何か動いて」と訴える。

私も、松崎さんの訴えに賛同します。 そもそも反戦平和は、日本の国是である。憲法の前文には、 「政府の行為によつて再び戦争の惨禍が起こることのないやうに することを決意」と銘記している。 第9条では、戦争と武力行使を永久に放棄する、 戦力を保持しない、国の交戦権を認めない、と規定している。 まして、教育基本法の前文にも、 「われらは、さきに、日本国憲法を確定し、民主的で文化的な国家を 建設して、世界の平和と人類の福祉に貢献しようとする決意を示した。 この理想の実現は、根本において教育の力にまつべきものである。 われらは、個人の尊厳を重んじ、真理と平和を希求する人間の育成を 期するとともに、普遍的にしてしかも個性ゆたかな文化の創造を目指す 教育を普及徹底しなければならない」と銘記している。 ここに日本国民が達成すべき憲法や教育基本法の理想と目的は、 明確である。いまでも、これらの理想は正しいと信ずるがゆえに、 私も戦争反対、憲法改悪反対と声を上げて行きたいと思います。

現に日本の自衛隊がインド洋やイラクで行っている活動は、 平和憲法を学んだ者にとっては、「ありえない」活動です。 いかに政府が反戦平和の国是に反しているか、 歴然たることは言うまでもありません。 本日、熊本地裁にイラク派兵違憲訴訟の第2次提訴が行われました。 栃木でも、第2次提訴を準備中です。 誰でも原告(またはサポーター)になれますので、 「許せない!」という思いの人は、是非参加してください。

なお、記録的な大雪で、自衛隊に災害派遣が要請されています。 共同通信(9日)によると、 日本海側を中心とした大雪は8日も続き、 新たに福井県越前市武生で最大積雪量を更新した。 今冬の最大積雪量更新は計15地点となった。 9日には冬型の気圧配置が緩み、日本海側の降雪も一段落する見込み。 雪下ろし中に転落するなどして青森、秋田、山形、新潟の4県で 計5人の死亡が確認され、昨年12月以降の大雪の死者は、 共同通信の8日午後11時半現在の集計で16道県計68人に上った。 負傷者は30道府県計1128人(重傷は353人)。 秋田県が長野、新潟両県に続き、陸上自衛隊に災害派遣を要請した。 毎日新聞(10日)によると、 日本経団連の奥田碩会長は同日の定例会見で、 大雪に対する支援体制について 「自衛隊が必要であれば支援をもっと厚く、早くやることが大事。 もうちょっと(出動の)早さと(隊員の)数がどうにかならなかったのかな とは思う」と述べ、自衛隊の災害救助体制に不満をもらした。 私は、災害派遣こそ自衛隊の「本来任務」にすべきだと思います。