第3回講演会 吉田 和人(元NHK国際局長、前創価大学教授、本研究所会員)

事務局

「テロとの戦争」をアメリカのテレビはどう伝えているか
−戦争当事国のメディアの「中立」可能性の問題−
2002年9月28日(土)
かながわ県民センター305号室

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 本来メディアは公正、中立であらねばならない。特に対立がある場合は両方の言い分を正確に伝える必要がある。

今までは事件が起こってからメディアがそれを追いかけてきた。しかし今回の事件の特徴は、テレビの中で起こり、全世界が同時に見ることができた。テレビの歴史から見て画期的なことであった。

アメリカはやられたらやり返す国であり、第2のパールハーバーとも言われている。

(ビデオ上映内容)
第1部 衝撃、恐怖と怒り−被害者意識の共有と国民的結束−治療的愛国主義−英雄物語 −「これは戦争だ」−ブッシュ支持率の上昇−アフガン戦争へ
第2部 メディアの対応−愛国心鼓吹と戦意高揚の標語(CNNの例)
第3部 メディアの自己反省とアル・ジャジーラからの批判(シンポジウムから)

アメリカのメディアでは最近自己反省も出てきている。しかしテレビはスポンサーの意向が重視される商業テレビが主力であるため、米国民の被害者意識と愛国心に訴える報道に傾きがちで、なぜテロが起きアメリカが憎まれるのかといったことまで掘り下げていない。

今後重要になってくることの第1は、アメリカのメディアの反省と向上である。第2はアル・ジャジーラのような第3のメディアの登場である。第3は日本がターゲットになったときに日本のメディアは冷静でいられるか、十分な自己批判ができるかという問題である。