氷の花

中西 治

地球宇宙平和研究所の皆さん

氷の花を初めて見ました。

前日に降った雪もほぼ融け、樹上に残る一片の雪が太陽の光をうけて、あたかもダイヤモンドのごとき光を発していました。これを氷の花というのかどうか知りませんが、私にはそのように感じられました。

2月26日と27日の2日間、山梨の石和温泉で開かれた私たちの研究所の第一回研究合宿に参加しました。八王子から乗った列車の車窓から眺めた山並みの光景です。木々の頂きから一つか二つ発する輝きは強い感動を私に与えました。自然が造り出すひとときの美です。このような情景を見るのはこれが最初にして、おそらく最後でしょう。

合宿には17人が参加しました。7人が報告し、内容豊かな討論が展開され、実り多いものでした。2005年度に『地球宇宙平和学』叢書か『地球宇宙平和研究所報』を出したいとの思いを強くしました。どちらにしても、最初の書は「地球宇宙平和学とは何か」になるように思います。企画広報委員会で原案を作成していただき、学術研究委員会で論議し、理事会を経て総会で決めていただこうと思っています。

今年夏の朝鮮民主主義人民共和国訪問についても準備は着々と進んでいます。現在の段階では8月にウラジヴォストーク経由で平壌に入り、中国経由で帰国し、全体の期間は1週間から10日までとすることになっていますが、ウラジヴォストークや中国での行動をどうするのか、朝鮮人専門家との交流を効果的に行なうためには訪朝は8月上旬が良いのか、それとも8月末から9月初めにかけての方が良いのかなどの問題を検討しています。

最終的に日程が決まるのは、本年度のウラジヴォストーク=平壌間の航空機の運行スケジュールが確定したあとになりますが、皆さんの予定もおありでしょうし、研究所外からの参加希望者もおられますので、できるだけはやく決めてお知らせします。

最近の内外の動きを見るにつけ、この時期に私たちの研究所の代表団が訪朝することの意義はことのほか大きいと感じています。

大学での学年末の仕事も終え、残すは卒業式だけとなりました。

ほっとしています。

このところ『フルシチョフ時代再考』8「蒋介石・毛沢東・金日成とスターリン」に取り組んでいます。第二次大戦後の中国と朝鮮とソヴェトとの関係を知るだけではなく、現在の3国関係を考えるのにも大変役立つと自画自賛しています。

一連の文は昨年春に『フルシチョフ時代再考』で始めたのですが、1年たってもまだフルシチョフ時代に入っていません。そこで現在執筆中のものが完成すれば、このあたりで『スターリンからフルシチョフへ:1945-1953年』と題してブックレットを出していただこうかと思っています。

そのあとに本格的にフルシチョフ時代に入るつもりです。

明日から3月。

梅や桃の花が咲き始め、春の日ざしです。

お元気で。

良い日々を。