隕石の地球落下に想う(2)

中西 治

137億年前に宇宙が誕生し、46億年前に太陽と地球ができ、40億年前に地球上でもっとも早い生命が誕生した。それ以来、長い歳月が経っている。
この間にいま話題の「アステロイド・インパクト(小惑星衝突)」が6500万年前に起こっている。この事件を考える場合、現在の地球の表面を想定してはならない。当時は地表の形成期であり、現在の地表とはずいぶん異なっている。

地球ができた当初のことは省略して、3億年前にシベリアがヨーロッパとつながり超大陸パンゲアが形成された。これは現在のアフリカだけでなく、南北アメリカも含んでいる。
1億年前にインドが南極大陸から分離し、4500万年前にユーラシアと衝突し合体した。
6000万年前にアメリカがヨーロッパから分かれ、大西洋ができた。やっと現在の地球の地表に近くなってきた。

丁度この時期、5700万年前にゴリラ、チンパンジー、オラウンタンなどの尾のない大形サルが現れ、700万年前に二本足のヒトが登場した。現在ではこのときが人類誕生とされている。この人類が「ホモ・サピエンス(知恵の人)」になったのは20万年前である。

私たちは40億年前に生まれた生命を源とし、多くの試練を乗り越えて、いま生きている。

私はこのような論議ができる私たちの研究所を誇らしく思っている。