追記〈宇宙の誕生と哲学・物理学の発展〉

中西 治

追記:

地球は1日に1回自転しながら、太陽を1年かけて回っています。村山斉の『宇宙は何でできているのか』によると、その公転速度は秒速30キロメートル、時速10万8千キロメートルです。しかも、それだけではありません。実は地球を含む太陽系も秒速220キロメートル、時速79万2千キロメートル (約80万キロメートル) の猛スピードで動いています。

新幹線の時速は300キロメートルほど、飛行機の時速は800キロメートルほどの高速ですが、地球は超高速であり、太陽系は超々高速です。

それでも太陽系が天の川銀河系から離れてさまようようなことがないのは、太陽系が天の川銀河系全体の重力に引っ張られているからです。また、地球があらぬ方向に飛び去らないのは、地球が太陽の重力に引っ張られているからです。私たちが地球から振り落とされないのは、銀河系や太陽や地球をはじめとする、さまざまな物質の重力の相互作用の結果です。自然の妙です。

宇宙のすべてのものは時々刻々と動き、変化しています。宇宙の中で事物を見る場合には、あらゆるものを絶対化しないで、変化の中で相対的にとらえることが必要です。これが「相対論」の見方です。