ローコスト・ハイプロファイル・サステイナブル ―研究所20周年を展望して―

浪木 明

2012年7月28日発行のニューズレター第22号の巻頭言を転載いたします。―事務局

ローコスト・ハイプロファイル・サステイナブル
―研究所20周年を展望して―

浪木 明(特定非営利活動法人 地球宇宙平和研究所 理事長)

2年前の本日、中西治前理事長が脳梗塞を発症し入院された。数日後、ご本人からお電話をいただいた時、病状はもとより「研究所はどうなるのだろうか?」との言い知れぬ不安感に襲われたことを鮮明に覚えている。その1ヶ月前の第10回総会では、非常にお元気でロシア訪問にも強い意欲を表明されていらっしゃったので、電話をいただいた時は現実を素直に受け入れることが困難だった。

思案の末、まずは快復に向け、可能な限りのサポートをさせていただくことが研究所を守ることにつながっていくと考え、昨年第6期副理事長として、武漢大学シンポジウムに同行、12月18日の神奈川県民ホールでの10周年記念講演会・祝賀レセプションを盛大に開催することが出来た。

詳細は省くが、結果として本年4月29日、任期途中で理事長の大任をお引き受けすることとなった。宇宙が、地球が、世界が大変動しつつある荒海の中での船出である。天命と考え、20周年に向けての構想を以下のようにまとめた。

スローガンは「ローコスト・ハイプロファイル・サステイナブル」である。私は財務・会計担当をここ数年させていただいている。この間、役員・会員・支援者の皆さんのご協力により、赤字を出さずに今日に至っている。現在、研究所は正会員59名・賛助会員29名・UU会員12名、合計100名の組織であり、NPOである私たちの研究所を支えているのは、会費収入・寄付金収入・事業収入である。2010年度は33万8100円、2011年度(10周年)は121万2813円の経常収入だった。2012年度予算では54万1千円を見込んでいる。決して余裕のある収入ではなく、現状維持ではローコストでの運営を余儀なくされる。そこで研究所の財務状況改善に重要な位置づけとなるのが、ユニバーサル・ユニバーシティーの発展・拡大である。そのためには、ハイプロファイル(高度のプロフィール作成)、すなわち広報PR強化が不可欠であり、とりわけホームページの充実、ツイッターや動画発信などのソーシャルメディア活用が時代の必須アイテムであると、この分野の専門の方から伺った。

そして、以上のことを踏まえツールを有効に稼動させ、サステイナブル(持続可能な)組織を構築し、主要な業務謝礼(総会・ホームページ管理・所報・ニューズレター・会計等)の増額、役職手当(現在、理事長も含め全理事・監事は無給)、海外連絡事務所(ベトナム・チェコ)設置、医療介護事業(医療通訳者養成、実務日本語指導)や、ユニバーサルサロン展開、ミャンマー訪問などの構想実現を心に描いている。

私は現在10代の中高生の英語個別指導に携わっているが、指導が難しい年齢が11歳・14歳・17歳、いわゆる「反抗期」であると感じている。研究所を生命体と仮定するなら、昨年12月に10歳の誕生日を無事迎え、内外の祝福を受けたことになる。11周年、14周年、17周年を乗り越え組織を拡大し、20周年記念事業を全世界同時中継したいと考えている。これは本研究所がめざす「地球と宇宙の平和に貢献すること」であり、会員の皆さんに喜んでいただけると確信している。本年、新たなスタートとなる11周年は女性の声を積極的に取り入れ、UU会員の飛躍的増加を事業の中心に推進してまいりますので、皆様のより一層のご指導ご鞭撻を何卒よろしくお願い申し上げます。

2012年6月20日