6者協議の成功を歓迎する

中西 治

私は北京で行なわれていた中国・朝鮮・韓国・ロシア・日本・米国の第4回6者協議が全参加者の粘り強い努力によって2005年9月19日に共同声明を発表して成功裏に終了したことを心から歓迎する。

この共同声明で朝鮮はすべての核兵器と核計画を放棄し、核不拡散条約(NPT)に復帰し、国際原子力機関(IAEA)の査察を受け入れることを表明した。これに対して各国は朝鮮による核の平和利用の権利を尊重し、軽水炉型原子力発電所の提供を適当な時期に議論することに同意した。

米国は朝鮮を攻撃する意志を持たず、朝鮮半島に核兵器を持ち込まないことを確認した。

日本と朝鮮は日朝平壌宣言にもとづいて過去の歴史を清算し、徐々に関係正常化を実現するために措置を講ずることを明らかにした。

この共同声明は1953年7月27日の朝鮮休戦協定以後のこの地域についての最大の国際的な平和取り決めである。

朝鮮半島にたれ込めていた核戦争の脅威は取り除かれ、この地域の非核武装化は大きく前進した。

朝鮮半島は新しい時代に入った。

朝鮮半島での戦争はもはやない。

人間理性の勝利である。

南北朝鮮の統一はいっそう加速化するであろう。

私たちの当面する課題は日朝国交正常化の促進であり、朝鮮半島周辺地域の非核武装化であり、平和地域化である。

朝鮮半島で起こった平和への動きを東アジア、全アジア、全地球に広めていかなければならない。

私たちの研究所が果たさなければならない役割の大きさを改めて痛感する。