5. 2045年の世界の国内総生産(GDP) : ユニバーサル・ヒストリー(宇宙地球史)入門(4)

中西 治

(財)国際貿易投資研究所の国際比較統計「世界各国のGDP」によると、2010年の世界全体の名目国内総生産(GDP)は60兆2803億7900万ドルであり、世界第1位は14兆5265億5000万ドルの米国であった。第2位は中国、5兆8241億500万ドル、第3位は日本、5兆4592億8400万ドル、第4位はドイツ、3兆2737億9200万ドル、第5位はフランス、2兆5579億7200万ドル、以下、第6位は英国、第7位はブラジル、第8位はイタリア、第9位はインド、第10はカナダである。ロシアは第11位の1兆5175億300万ドルである。

『世界四季報』の「2050年世界の国別GDPランキング予測」によると、2050年の第1位は70兆7100億ドルの中国である。第2位は米国、38兆5100億ドル、第3位はインド、37兆6600億ドル、第4位はブラジル、11兆3600億ドル、第5位はメキシコ、9兆3400億ドル、第6位はロシア、8兆5800億ドル、以下、第7位はインドネシア、第8位は日本、6兆6700億ドル、第9位は英国、第10位はドイツである。

以上は名目GDPについてであって、購買力平価計算では、中国は2010年に10兆1199億ドルであり、2000年以降、毎年10%以上増えており、2010年から数年以内に米国に追いつくという説がある。

いずれにしても、2050年には10位以内の内、中国、インド、ブラジル、メキシコなどのアジアとラテンアメリカの新興国が上位を占め、日本、英国、ドイツなどは下位にある。上位にあるのは米国だけであって、ロシアが復活しつつある。

2045年において、人口でも、経済力でも、中国とインドなどのアジアの新興国が世界の先頭に立ち、米国がこれを追い、ブラジル、メキシコ、ロシア、インドネシアがこれに続き、日本、英国、ドイツのようなかつての先進国が下位にあるという構図である。21世紀がアジアの時代といわれる所以である。このことは世界の政治と体制にも大きな影響を与える。