3.現在、地球上でもっとも緊張している危険な地域は中東 : ユニバーサル・ヒストリー(宇宙地球史)入門(4)

中西 治

このような私の時期区分によると、現在は「人類時代」の「知識・情報期」であり、「現代第3期(人民革命期)」であり、「第四次大戦(1990年―) 暫定的」中であり、「宇宙一体化第2期」、「地球一体化第3期」である。

「現代」は科学技術革命と独立革命と民主主義革命が同時並行的に進行している時代である。科学技術革命は蒸気機関からコンピュータ、宇宙ステーションに発展し、独立革命はアメリカ独立からパレスチナ独立承認へと進んでおり、民主主義革命はパリのバスチーユ監獄襲撃からアラブの春まで進展している。

第二次大戦後の国際秩序であったヤルタ・ポツダム体制は第三次大戦(朝鮮戦争・ヴェトナム戦争・ソヴェトのアフガニスタン戦争)の結果、米国の力が弱まり、ソヴェト同盟が解体し、ヨーロッパでは完全に崩壊したが、アジアではなお残っている。

第二次大戦後の結果で、アジアでまだ解決されていない問題は、大韓民国(韓国)と朝鮮民主主義人民共和国(朝鮮)との南北朝鮮半島関係、および、中華人民共和国(中国)と中華民国(台湾)との両岸関係である。これらの二つの問題とも密接に関連し、第二次大戦後の占領軍であった米国軍が日米安全保障条約にもとづいて、いまもなお、沖縄をはじめ日本の各地に駐留しているのも、第二次大戦後の未解決な問題の一つである。

現在、地球上でもっとも緊張している危険な地域は中東である。

パレスチナとイスラエルの戦争は1948年にイスラエル国家が樹立されるとともに始まった。この戦争は断続的におこなわれ、1993年9月13日にオスロでパレスチナ人の暫定自治についての原則が調印され、一応の決着をみたが、1995年11月にイスラエルのラビン首相が暗殺され、挫折した。その後、両国間の紛争は再開し、関係は緊張している。

これに対してパレスチナは2011年9月23日に国際連合に対して直接加盟を申請した。

同年10月31日に国際連合の下部組織である国連教育科学文化機関(UNESCO)はパレスチナを加盟国として承認した。イスラエルはパレスチナの国連加盟申請とユネスコの加盟承認の措置に反対している。

中東をめぐっては、これら一連のパレスチナとイスラエルの戦争と紛争とも関連する戦争と事件が1990年代初めから21世紀初めにかけて起こっている。ペルシャ湾岸戦争、米国のイラクに対する戦争、9.11事件、米国のアフガニスタンとイラクに対する戦争などである。

私はこれら一連の戦争と事件を暫定的に「第四次大戦」と規定している。それは、この戦争の結果がパレスチナ・イスラエル関係の帰趨を含めて、21世紀前半の中東における国際秩序の形成、さらには、世界秩序の形成に大きな影響を与えると考えているからである。

以上の現在の延長線上に第二次大戦終結100周年の2045年がある。

次にこの2045年を中心とした21世紀半ばを展望しよう。まず、21世紀半ばの世界人口と各国の国内総生産(GDP)である。