2012年の新春おめでとうございます

中西 治

2011年は人類にとって、とくに、日本人にとって試練の年でした。3月11日に東日本で大地震が起こり、大津波が発生し、原子力発電所が壊れ、多くの人々が亡くなり、負傷し、建物が潰れ、燃え、流れ、大地が崩れ、汚染されました。それは天災であり、人災でした。

日本のような島国で、四面が海に囲まれ、地震が頻発する国では大きな地震とそれにともなって大きな津波が起こるのは当たり前です。これまでも、何度も大地震と大津波を経験してきました。これに対する対策が不十分だったのです。自然を甘く見ていたのです。

このような国の海岸に原発を建設すれば、今回のような事故が起こるのも当然です。原発は未完成な技術のうえに成り立っています。原発は処理することのできない放射性物質を必ず生み出します。

これを機会に日本からだけではなく、全地球上から原発をすべて無くさないと、人類はもっと大きな被害にあうでしょう。人類はすでにスリーマイルとチェルノブイリの悲劇を知っていたのです。それを無視・軽視したから、福島の悲劇が起こったのです。福島の悲劇を無視・軽視すれば、日本人は、人類はもっと酷い目に遭うでしょう。

2012年を日本人の、人類の新しい出発の年としましょう。人間は宇宙の誕生、地球の誕生、人類の誕生以来の歴史を振り返り、自然の厳しさとそこで生きることの難しさを認識しなければなりません。このなかで人類が生き残り、発展するためには一年、十年の単位ではなく、百年、千年、万年の単位で考え、対応し、助け合わなければなりません。

私たちの地球宇宙平和研究所の目的は、百数十億年前の宇宙誕生以来の歴史を科学的に多面的に研究・分析し、その成果を教育・普及し、人間の幸せと地球および宇宙の平和に貢献することです。私は人間が他の動植物を含む自然の恩恵をうけて生きていることを自覚し、この目的をめざして今年も努力します。

本年もよろしくお願いいたします。

ご健勝をお祈り申し上げます。

2012年元旦