おわりに: ユニバーサル・ヒストリー(宇宙地球史)入門(2)

中西 治

「必要は発明の母である」という。その通りである。しかし、同じ状態におかれていても、必要と思う人もいれば、必要と思わない人もいる。必要と思わない人ばかりだと、発明は生まれない。必要と思う人がいたから、発明が生まれた。

地球上に存在するすべての生物、すべての動植物はそれぞれ自己の意志を持ち、状況に応じて自己保存に努め、子孫を残す努力をし、生を閉じている。それぞれの種の中では、また、幾つかの種の間では、さまざまな方法で意志の交流がおこなわれている。

この中で人類は、まず、話し言葉を持ち、それを文字で表し、土や、石や、金属板や、木や、竹や、布や、紙に書くようになった。人類はこれらの方法で自己の意志を表明した。

この言語のおかげで同じ志を持つ人々が協力し、同じ目標の実現に努め、それが今日までの科学技術革新をもたらした。

人間は偉大な動物である。知恵の人であり、学ぶ人であり、教える人である。

人間にとって何よりも重要なのは、まず、考えることであり、次に必要なのは、それを実現するために努力することである。

この「ユニバーサル・ヒストリー (宇宙地球史) 入門」は新著の発刊をめざして書き下ろしている連載である。新しい本のタイトルは『ビッグ・ヒストリーとは何か–ユニバーサル・ヒストリー入門』 (仮題) である。ユニバーサル・ヒストリーはあらゆるものを包含する。

それを研究する機関が 2001 年 12 月 15 日に設立された「特定非営利活動法人 (NPO) 地球宇宙平和研究所 (IGCP) 」であり、この学問を普及する教育機関が 2010 年 4 月 18 日にこの研究所に付置された「ユニバーサル・ユニバーシティ・インターネット (UUI) 」である。

21 世紀以降において新しい学問を創り出し、発展させるのにふさわしい名称であり、組織形態である。そこにあるのは豊富な人材である。ここにこの研究所と教育機関が発展していく無限の可能性がある。