26. #0 「志向的教育」: ユニバーサル・ヒストリー(宇宙地球史)入門(2)

中西 治

「志向的教育 (intentional pedagogy) 」の考えは、ダーウインはこの用語を拒絶したが、「下等動物」から私たちを分かつ偉大な、長いリストの、おそらく、最後のものであろう。

これは、人間は文化を志向的に伝えることができ、知識を特定の例から教え得るものに一般化し、その知識を、時と空間をこえて、他の人に志向的に与える、というアイデアである。

あなたの子供たちに、火は熱く、それに触れてはならない、と語ることからインターネットそのものへ、志向的に導くことは、前代未聞の最重要な科学技術革新である。

「技能の学習と知識の習得を他人によって確実にする教育方法を体系的に利用することは、明らかに人間の種の特性である。」

「若い人に教える方法で人間は動物のあいだで刮目すべき存在である。」

S.A.バーネット (Barnett) は次のように示唆した。

ホモ・サピエンス (homo sapiens) 、「理解する人 (understanding man) 」は、私たちの種にとって、おそらく、正しい分類ではないであろう。私たちが名付けられなければならないのは、本当は、ホモ・ドセンス (homo docens) 、「教える人 (teaching man) 」である。

この「志向的教育」に「#0 」が付されているのは、数字は「 1 」から始まるのではなく、「 0 」から始まること、すべての出発点は教育にあるという考えにもとづいている。