16. #10 「食糧貯蔵」: ユニバーサル・ヒストリー(宇宙地球史)入門(2)

中西 治

「食糧貯蔵 (food preservation) 」が、ほぼ間違いなく、最初に発展したのは、新石器革命 (Neolithic revolution) 時代、紀元前 1 万年ころであった。これは、殺したものをすぐに食べなくてよく、獲物が少ないときのために蓄えておけることを意味した。

乾燥された、冷凍乾燥された、塩で味付けされた、スパイス (香辛料) で味付けられた、ピクルス (野菜を酢や塩で漬けた) にした、料理した、燻製にした、もしくは、発酵栓を付けた、携帯可能な食糧は、遠距離の旅行や動物を連れての、より能率的な移住を可能にし、社会を変え、驚くべき価値を生み出している。

私たちはこれらの方法と技術をすべて理解した。しかし、これらの多くは電気冷凍庫によって取って代わられている。

2000 年間常食されてきた北ヨーロッパの特産品であった塩鱈を見つけるのがいまや大変難しくなっている。かわりに、私たちは生鱈を買うか、コストコに行き、そこで太平洋中部のソロモン諸島で 2 日前に捕られた 600 ポンドのマグロのあいだをいつものように飛び回っている。私は炭素の足跡 (carbon footprint) に身震いしている。