12. #14 「公式法典」: ユニバーサル・ヒストリー(宇宙地球史)入門(2)

中西 治

口頭の法とか、ばらばらの法を集成したハムラビ法典 (the Code of Hammurabi) 以前にも、きっと、公式法典 (formal law codes) があったであろう。

しかし、ハムラビが公式の法典を完成した紀元前 1780 年までは、そのほとんどは、刑法を扱わず、むしろ、民法と商法であった。この傾向はエジプトの死者の本 (the Egyptian Book of the Dead ) を経て、十戒 (the Ten Commandments) やローマの十二銅表 (the Twelve Tables of Rome) に至るまで続いた。

もっとも偉大な書の一つ、旧約聖書のレビ記 (the Book of Leviticus) を含む、法と文学の偉大な諸著作は、私たちが、いかにものすごくたくさんの民法と、人々が他の人々と商売上かかわるときにいかに処すべきかを説いたたくさんの方法、を有していたかを示している。

事実上、私たちは数千年にわたる私たちの政治を平易に書き下ろしていたのである。

法は社会にとって係争問題解決のコストを引き下げる方法であり、そのことによって、社会の経済効率を増進する方法である。為そうと思っていること、また、為さなかった場合に起こることを知りたいとき、法は大変良い。その予測力は効率を高める。