9. #17 「労働の専門化」: ユニバーサル・ヒストリー(宇宙地球史)入門(2)

中西 治

「労働の専門化 (specialization of labor) 」とは、「部族 (tribal) ・氏族 (clan) 組織」と言われているものである。

ある人々があることを他の人々よりもうまくできるという考えは、記録された歴史が始まる相当前から私たちのところにあった。

おそらく、このようなことの最初の例は、ある人々は狩猟に適しているが、他の人々は採取に適している、ある人々は野原のどこか向こうにいるのがよいが、他の人々は食べ物を料理するのがよい、といったことを認めることだった。

性的二形性 (sexual dimorphism) も私たちに役割を分かつ能力を与えている。私たちは今日、社会において、この性的二形性の境界を押し動かし続けている。

伝統的社会はこれらの役割を比較的よく調整している。

世界における摩擦の大きな源の一つは、これらの役割を乗り越えている社会とそれが選択できない社会との間の衝突である。

労働の専門化は、社会における役割の専門化をはるかに越えて進んでいる。ある人は火打ち石を打ち、道具を作れるし、他の人はそれらの道具を使うことができる。ある人は矢と弓と槍を作ることができるし、他の人はそれを使って狩りができる。

これらの役割を専門化することによって社会を建設できるという考えが、多くの人々と多くの時を自由にし、効率を高め、価値を創り出した。