6. #20 「科学」: ユニバーサル・ヒストリー(宇宙地球史)入門(2)

中西 治

これは世界観 (world view) 以上のものである。それは科学 (science) そのものの考え方 (concept) である。

それは相当前までトーマス・ジェファソン (Thomas Jefferson) の時代には自然哲学 (natural philosophy) と呼ばれていたものである。ここでは、哲学の研究と、世界における人間の地位および人間の神に対する関係についての研究、との間に区別はなかった。

ニュートン (Newton) 自身は次のように語っていた。

世界と宇宙を理解しようと試みている、そうすれば、神の計画を知ることができるから、と。

アインシュタインはニュートンのこの言葉に共鳴し、次のように語っていた。

私は物理を研究している、「神の心」を理解しようと試みているから、と。

世界を理解し、成文化する科学的方法と客観的システムの利用は、紀元前 16 世紀のギリシャに起源を発している。

そのとき、私たちは観察から理論に向かった。観察は長い先行理論を持っていた。それは、あなたがカレンダーとか、天文学とか、いつ植えて、いつ刈るのかを理解したいと望んだときに、あなたがおこなったことであった。しかし、それらは完全に経験的であった。

そこにはある客観的理論が存在する。その理論は、ある事柄と、人間の経験によっては理解されていないものとをつなぎ合わせている。このようなアイデアを私たちに与えてくれたのはギリシャ人であった。

ギリシャ人たちは、また、数学、論理学、統計学などの形式的システムを私たちに与えた。

後に思索家たちは場の価値 (place value) のような概念 (ローマ数字で大きな数字を書こうとする場合を考えよ) と正にゼロの概念 (the very concept of zero) を私たちに与えた。