3. #23 「進化と自然選択」: ユニバーサル・ヒストリー(宇宙地球史)入門(2)

中西 治

ダーウイン (Darwin) がこの理論を初めて提起したのは 1859 年の『種の起原について (On the Origin of Species) 』であった。この理論は制作に 25 年を要した。

ダーウインは、私たちがいま理解しているような理由で、その出版をものすごく恐れていた。それは私たちが自然の秩序の中で占めている場所の見方を変えた。

ある人々は、それは人間 (humankind) を永遠に貶めたと言いたかったようである。というのは、ダーウインは私たちが正に動物 (animals) である、特別な種類の動物 (animals of a special sort) である、それにもかかわらず、動物であるということを明確にしたからである。

私たちの進化 (evolution) と自然選択 (natural selection) についての理解は、その後、生物学、生態学、健康管理、人口動態、および、自然界における人間行動の多くの結果についての私たちの理解をすべて形作っている。

ハシックはダーウインについてここまでしか書いていない。米国ではいまもダーウインについて自由に論ずることは難しい。人間は神が創造したものであり、ダーウインの説は神の権威を傷つけると考える人がいるからである。

ダーウインはいかなる非難にも屈せず、敵を苦しめて喜ぶ人間の子孫であるよりも、飼育係の命を救おうとして敵に立ち向かった猿の子孫であることを願っていた。