2.デイヴィッド・クリスチャンとは : ユニバーサル・ヒストリー(宇宙地球史)入門(1)

中西 治

ビッグ・ヒストリーを代表する歴史家の一人はデイヴィッド・クリスチャンである。彼は英国人を父、米国人を母として第二次大戦後の1946年にニューヨークで生まれた。父の仕事の関係で幼い頃、ナイジェリアで育ち、教育は英国でうけ、オックスフォード大学で歴史を学び、1968年に卒業、その後、カナダの西オンタリオ大学でロシア史を専攻し、修士号を取得、1974年にオックスフォード大学からロシア皇帝アレクサンドル1世の治世についての論文で博士号を授与された。

1975年から2000年にかけてオーストラリアのマッコーリー大学、2001年から2008年まで米国のカリフォルニア州立サンジエゴ大学、2009年から再びマッコーリー大学に勤務、歴史を講じている。代表作は2004年に出版した『時間の地図:ビッグ・ヒストリー入門』である。

彼は2010年8月に国際ビッグ・ヒストリー学会 (International Big History Association=IBHA) を設立し、会長 (President) に就任した。

この学会の第1回会議が2012年8月3日―5日に米国ミシガン州グランド・ラピッズにある州立グランド・ヴァレイ大学で開かれる予定である。

クリスチャンについては私たちの研究所のウェブサイトに辻村伸雄さんが連載している「宙(そら)を読む月日」と『所報』第2号の彼の論文「大きな歴史」を参照されたい。